HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第698話≪パンデミック(pandemic、世界流行)とは?≫

2009年05月08日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今、テレビのチャンネルを回すと「新型インフルエンザ」「パンデミック」という言葉を耳にしてますね。

 「パンデミック」(pandemic、世界流行)とは、ある感染症や伝染病が世界的に流行することを表す用語であります。

 感染症が流行する過程が3段階に分かれます。

  第1段階:「エピデミック」(epidemic、感染症)
  第2段階:「アウトブレイク」(outbreak、感染爆発)
  第3段階:「パンデミック」(pandemic、世界流行)
           
 「パンデミック(pandemic)」という言葉のもともとの意味は、地理的に広い範囲の世界的流行および、非常に多くの数の感染者や患者を発生する流行を意味するもので、AIDSなどにも使用されてきました。

 インフルエンザ・パンデミックは、「新型インフルエンザウイルスがヒトの世界で広範かつ急速に、ヒトからヒトへと感染して広がり、世界的に大流行している状態」を言います。

 実際には、WHOフェーズの「6」をもって、パンデミックということになります。またこのときに分離されるウイルスを、pandemic strainと呼びます。また最近は、「パンデミック」と言う言葉が、「インフルエンザ・パンデミック」と同じ意味に使用されることもあります

 詳細は「国立感染症研究所」のホームページを参照してください。

 感染症には、「細菌」による感染症と「ウイルス」による感染症があり、感染症の歴史は生物の出現とその進化の歴史とともにあり、近代までヒトの疾患の大きな部分を占めてきています。

 「細菌」による感染症は1929年に初の抗生物質であるペニシリンが発見されるまで根本的な治療法はなく、ウイルスによる感染症に至っては患者自身の免疫に頼らざるを得ない部分があります。更に、抗生物質の普及や公衆衛生の改善で感染症を過去の脅威とみなす風潮もみられましたが、耐性菌の拡大や経済のグローバル化により、新興感染症の出現など新たな状況が生まれています。その一つが「豚インフルエンザ」です。

 即ち、パンデミックの要因は、「交通手段の発達」で、地球上の特定地域で発生した未知のウイルスをいっきに世界中に広めることになります。

 14世紀の「ペスト」、20世紀の「スペイン風邪」、2003年の「新型肺炎SARS」の場合は、未知のウイルスがわずか数日のうちに世界的流行した典型的な例であります。

 さて、WHOによる世界的流行(パンデミック; 英語 pandemic)の警戒水準の定義は以下の表のとおりです。

  ◆前パンデミック期
   フェーズ1:亜型ウイルスの存在が確認されているがヒト感染のリスクは低い
   フェーズ2:亜型ウイルスの存在が確認され、ヒト感染のリスクがより高い

  ◆パンデミックアラート期
   フェーズ3:ヒトからヒトへの感染は無いか、あるいはきわめて限定されている(家族や身近な接触者等)
   フェーズ4:ヒトからヒトへの小規模感染(単独国家内での感染)を認めるだけの証拠が存在する。
         パンデミックとなる可能性は中~高程度
   フェーズ5:ヒトからヒトへの相当数の感染(複数の国家での感染)を認めるだけの証拠が存在する。
         パンデミックへと発展する可能性が高く、早急に大流行への計画的な対策を講じる必要性がある

  ◆パンデミック期
   フェーズ6:グローバルパンデミック(世界流行)の状態。
         フェーズ5の状態に加え、当初集団発生したWHO管区とは異なる管区で集団発生が確認される。
                 
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