衣裏珠の八葉蓮華 ≪創価学会 仏壇≫

衣裏珠の譬え 産経抄 産経新聞 創価学会 地球市民 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

言葉というのは、それを発した人によって、名言にも迷言にもなる・・・ 産経抄 八葉蓮華

2009-08-05 | 産経抄(コラム)

 言葉というのは、それを発した人によって、名言にも迷言にもなる。「高齢者は働くことしか才能がない。80歳を過ぎて遊びを覚えても遅い」。ひんしゅくを買った麻生太郎首相の発言も、訃報(ふほう)が伝えられたばかりの古橋広之進さん(80)だったら、喝采(かっさい)を博したはずだ。  

 ローマで開かれていた世界水泳選手権では連日、炎天下のスタンドから、観戦していた。背泳ぎの古賀淳也選手ら日本選手の活躍には大満足だったようだ。亡くなる前夜の関係者との会食では、いつも通りの健啖(けんたん)ぶりを発揮していた。  

 「フジヤマのトビウオ」の活躍が、敗戦に打ちひしがれた日本国民をどれほど勇気づけたことか。ローマで取材中の小紙の青山綾里記者(27)は、もちろん現役時代の古橋さんを知らない。それでも「ずっと特別の存在でした」と話す。  

 14歳でアトランタ五輪の100メートルバタフライに出場したときも、記者として再会したときも、古橋さんの激励に奮い立ったものだ。きのう、記者として初めて1面トップを飾った記事が、古橋さんの訃報になってしまった。  

 古橋さんは、日本オリンピック委員会(JOC)会長を9年間務めている。金メダル確実といわれながら、出場できなかった1948年ロンドン五輪を除き、戦後の五輪すべてにかかわった、多分唯一の日本人でもある。「日本のオリンピックの父」といわれた嘉納治五郎が1938年、77年の生涯を終えたのは、国際オリンピック委員会(IOC)のカイロ会議から、帰国途中の船上だった。  

 嘉納が招致に成功した40年東京五輪の開催を、戦争に傾斜する日本政府が返上するのは、その2カ月後のことだ。古橋さんには、2016年東京五輪決定の報を聞いてもらいたかった。

産経抄 産経新聞 8/4
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge



最新の画像もっと見る