卵管がんとハロハロ日記

団塊の世代の主婦の気まぐれブログです。
夫婦揃って大病したあと のんびり暮らしています。

退院!生活リハビリへ

2013-05-12 19:34:56 | 脳梗塞リハビリ病棟レポートと相方の文章
相方しーちゃんの脳梗塞リハビリ病棟レポートの9回目です。






「 退院!生活リハビリへ 」

2011年8月14日、東京K病院から退院します。
計120日の入院になりました。

当初7月中旬のつもりだった退院ですが
二人暮らしの相方の女房が入院して手術となりました。

足手まといになる亭主が、うっかり退院できる状況でなくなりました。
出来るだけ長く入院して、少しでもマヒを解消すること、
少しでも心配の種を減らすことが至上の命題となりました。

8月6日に女房は入院しました。
彼女が入院中の14日に私が退院して、
自分の生活パターンを確実なものに作ることが課題になりました。
子供達の応援も貰います。

脚の状態はずいぶん改善しました。
今は1kmを3、40分かけてですが、歩けます。
階段の昇り降りも交互歩行ですが、できます。
装具と杖は使っています。

脚もですが、腕はまだまだリハビリの継続が必要です。
どこで、どのように継続するか、検討中です。
二週間程度、慣らし運転してから、本格的な復帰に取り組むつもりです。

復帰の中身はてんこ盛りです。
⚫社会生活をマヒを持ったままで送るための適応。
⚫家事を自力でこなしながら、生計を立て直す努力。
⚫退院してくる女房を迎える準備。
⚫自分の身体の機能改善の治療の継続
などなどです。




リハビリという領域のことですが、この領域は
治療とか、予防とか、介護とかの領域と重なりながらも、分離された領域です。
このことを、マヒを抱えた入院患者として深く体験しました。

脳梗塞になる前は、何も知らず、何も考えていなかった領域でした。
入院して体験し、これからも経験してゆくリハビリという領域は
マヒのままに放っておいていては何も解決できない領域です。
社会復帰のための身体の機能回復は努力をしなければなにも変らないのです。

治療とは、一時的に身体に害があっても、悪化を防ぎ
回復軌道に導く手段と解釈します。
手術、薬、整体などがそうですね。

予防とは、堕落軌道に落ち込むことが起きないように
身体と精神の状態を整えておくこと、と解釈します。
ヨガや太極拳や呼吸法、食養生などもそうですね。

介護は低迷してしまった生活軌道でも
そのまま維持できるように支援する仕組みを提供して
社会生活を続けるための手段、と解釈します。

リハビリは、生活軌道を引き上げてゆくための回復軌道に乗せ
自助努力するためのリードをする仕組み、と解釈しました。
努力向上の意思と、そのための学習意欲を前提にします。

その都度その都度の機微が必要だと思います。

今のところの科学的水準では、リハビリ技術はまだ限られたものです。
今後、身体と脳神経と精神活動等の研究が進むことで、
障害を持った私のような者が社会復帰してゆける道筋が
もっと鮮明に見えてくるのではないか、と期待します。

私もリハビリの進展のためにアピールする努力を
少しでもできれば、と思います。

もうすぐ、病棟レポートは終わりですが、
私のリハビリは続きます。
みなさんに励まされました。
心からありがとうございます。








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