再生可能エネルギーの普及活動

自然を愛する中年おじさんの戦い

挑戦田舎暮らし 脱耕作放棄地への道

2018-05-01 21:13:00 | 日記
昨年は10年以上にわたり、大家さんが年に1回草刈りをするだけだった我が家の前の耕作放棄地を三本鍬で耕し、コスモス畑にしましたが、草刈りが追いつかず最終的には雑草の中にコスモスが埋もれるような状況になってしまいました。

昨年の状況


この状況を見て、近くのベテランの農家の方が、「種を撒く前に除草剤を撒いて一度雑草を枯らしておけば、こんな状況にはならないことを言いそびれた。来年は除草剤を撒いた方がいいぞ。」とアドバイスをしてもらったため、コスモスの種を撒く前に、除草剤で葦を中心とした雑草を枯らすことにしました。

農耕地用の除草剤としては「ラウンドアップ」が有名ですが、調査の結果、何年か前に特許切れとなり、国内で安価なジェネリック製品が販売されていることが判明。我が愛するコメリも「マルガリータ」という除草剤には似つかわしくない名前のジェネリック製品を販売していたため、この「マルガリータ」を使用することにしました。

除草剤「マルガリータ」



コメリのHPによるとマルガリータの主成分「グリホサート」が葉茎に付着すると、速やかに吸収され根に移行し、1~2週間で葉が枯れ始めて1か月程度で根まで枯れるとのこと。
我が休耕田に繁茂する葦は多年草で草刈りをしても根が生きているため、翌年また生えてきます。
そのため、根まで枯らす除草剤は脱耕作放棄地のためには抜本的な解決策だと思われます。

そこで、最初にコメリが推奨する30倍希釈で我が家の前の休耕田全域にマルガリータを撒いたのですが、1週間経っても葦が青々とした葉っぱを伸ばして日々成長したため、今後はもう少し濃度を濃くして上段と中段の休耕田に撒いてみました(ここで除草剤がなくなり下段の休耕田は撒くことできず)。

1週間後に休耕田を観察したところ、上段と中段の葦は色が変色し枯れ始めてきました。一方、下段の休耕田の葦は青々としています。

休耕田の状況(左側は葦が枯れ始めて変色していますが、右側の下段休耕田は青々としています)


上段の葦の状況(枯れ始めて葉が垂れ始めています)


下段の良いの状況(青々としています)



上段と中段の休耕田は昨シーズンに三本鍬で前面に張り巡らされた葦の根っこと地下茎を根性で極力掘り起こしたこともあり、葦もそれほど見られず、かつ、除草剤で大部分が枯れてきたため、耕作放棄地の状態を脱し、普通の田畑に復帰する目途が立ちました。
そのため、今シーズンはきれいなコスモス畑が作れそうです。

問題は、下段の休耕田で、昨年は老朽化した用水路からの漏水で水がたまり、葦の根っこや地下茎を掘り起こすことができなかったため、葦が繁茂し草刈りに苦労しました。

昨年の状況



そのため、今シーズンは用水路に通水する前に排水路を掘り、休耕田に水がたまらないように準備しましたが、排水量が少なく、休耕田に水が浮いてきたため、デッキブラシで排水路の底の土をこすって水の通りをよくしてみました。
その結果、排水量が目視で毎分200リットル程度に増えたため、この状態でしばらく様子を見ることにしました。

下段の排水路の状況(デッキブラシで水の通りをよくしました)



排水口の状況(かなりの水量です)



下段の休耕田で元気に成長している葦については、コメリで新たなマルガリータを購入し、濃度を濃い目にして散布しました。
下段の休耕田は10年以上にわたり草刈りしかしていないため、葦の根っこや地下茎が地中に張り巡らされているため、完全に根まで枯らさないと駄目だと思っていますが、果たしてちゃんと枯れてくれるかどうか。

一旦耕作放棄化した農地を田畑に復活させるのは大変だと改めて痛感しています。





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