心にうつりゆくよしなし事

今ネットで旬なキーワードについて、そこはかとなく書きつけてみます。

小惑星帯最大の星ケレスに正体不明の光る点…NASA探査船が撮影

2015-03-03 11:35:48 | 科学・技術
よくある煽り記事かなとも思ったんですが、写真が結構リアル、しかもNASAの探査船ドーンの映像ということなので、ちょっと取り上げてみました。


『 火星と木星の間にある準惑星「ケレス」に、正体不明の白い点が見つかり、アメリカ航空宇宙局(NASA)の天文学者を困惑させている。NASAは2月25日、ケレスの最新写真を公開。ケレスに接近中の探査機ドーンが19日、約4万6000kmの距離から撮影したものだが、ケレスの表面に白い点が2つ、くっきりと写っていた。 』



 *NASA本家サイト  http://dawn.jpl.nasa.gov/feature_stories/Bright_Spot_Ceres_Dimmer_Companion.asp

「ケレス」はセレスとも呼ばれてますが、火星と木星の間にある小惑星帯にある星です。小惑星番号1番!!
直径1000メートルほどの球形で、重量ベースで小惑星全体の1/3~1/4を占めるほど、この付近では際立って大きな星なので、
2006年に冥王星の準惑星降格にともなって、このケレスも準惑星に分類されることになりました。
準惑星はほぼ全て、太陽系の外縁を回っていますが、その中で地球に近い軌道を回っているケレスは例外的ですね。


(上から、火星、水星、月、ケレス、ベスタ(小惑星)

ドーンは2007年に打ち上げられたNASAの探査船で、2011年に小惑星帯ベスタに到着し、1年以上周回軌道上から調査を継続しました。ケレスへは今年2015年4月に到着する予定です。


この写真は、既にケレスに近づいているドーンが撮影したものですが、その光の正体をめぐっては専門家の間で「凍った湖」「ケイ酸マグネシウム」「クレーター」「山」などと意見が割れています。

光る点は2つあって、そのうちの一つは8万3000キロメートル遠方からも確認できたそうで、ドーンがケレスに近づくにつれて明るくなっています。

ドーンは16ヶ月間もケレスのまわりを回って調査するそうですので、この光の正体がわかる接近写真も送られてくるだろうと予想されます。
しかし、もしこの光が氷だったりしたら大発見ですね。人工物だったらもっと大騒ぎでしょうけれど(笑)。


日本の探査機「はやぶさ」も、ケレスみたいに大きな星を探査してもいいのに、とも思うんですが、ケレスって後から小惑星帯に侵入した星だと考えていて、小惑星の調査には適しないと考えられたのかもしれません。あるいは、ケレスほど大きくなると重力等の問題があって、はやぶさのミッションである着陸、サンプル採取、そして離脱ができないからかな(実際、ドーンはケレスに着陸しません)。



最新の画像もっと見る