行徳平兵衛の徒然

とりあえずは奥の細道の自転車放浪記

平兵衛の「奥の細道」ー23  由良~勝木

2007年10月23日 | 奥の細道
2007年6月6日(水) 曇り時々雨
北西の日本海から遠雷(写真)が聞こえ、徐々に接近しているようだ。雨を避けるため5時に宿を出発し、雨雲と競争しながらR7と旧道を行き来しながら南下する。由良の町外れからR7(羽州浜街道orおけさおばこライン)へ進み、三瀬の集落やトンネルを貫けると、小波渡の浜に波が寄せている。小波渡・中波渡・大波渡のバス停を過ぎると波渡岬だ。トンネルの先は五十川(イラガワ)でこの辺の海岸には奇岩が続く。塩俵岩や暮坪の立岩(高さ51m、頂上には丸葉車輪梅が生えているそうだ)は圧巻だ。立岩地底温泉で雨宿りし、雨のあいまを見て鼠ケ関まで猛スピードで南下する。旅情を楽しむ暇もない。
鼠ケ関に入ると雨が上がる。大きな関跡の石柱と小庭園のある念珠関はR7の東側にあり、これより海側の旧道を進むと町中に入る。近年見つかった本来の関跡は鼠ケ関駅近くの県境にある。立ち話をしている老婆達に何処が国境かを聞くと「道路の向側が出羽、こちら側が越後だ」と言い合う。お互い自国を誇らしげに思っているようだが争う気配はない。その後老婆達は町内の話に花を咲かせていた。道路中央を一跨ぎして新潟県へ入った。町はずれの旧道の土手一面に咲いた真っ赤な”ひなげし”が雨に打たれうなだれていた。R7に入るとまたも雨が降り出し、ただただ路面だけを見ての走行で、府屋を過ぎトンネルを過ぎ勝木(ガツキ)に着く。村上までは鉄道から離れた内陸の羽州浜街道を40km程進むことになるので、今回の旅はここで終了する事とした。無人の勝木駅から村上・新潟経由上野へ向かうが新潟は晴れていた。
今日の走行距離 38km


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