ぐるぐる・ぶらぶら

歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【歌舞伎】歌舞伎座 三月大歌舞伎 2024年3月

2024-03-10 01:18:06 | 歌舞伎
三月大歌舞伎
歌舞伎座
-----

・寺子屋、従来よりも機微がくっきりしてた印象。よその子をそう扱うことの罪深さとか。現代の感性に少し寄せたのかな。
・御浜御殿のお座敷の広大な空間を介した綱豊卿と助右衛門の緊迫、後を申せの一括にシビれる。丁寧。
・昼夜通して梅枝さん新悟さん活躍ホクホク。梅枝さんの舞踊所作の加減速が快でスキ。

・伊勢音頭ってどうしてそこでダマされちゃうのってハラハライライラの物語に、素敵役者を
 多数投入して華やかし笑いありからうわぁな屈辱から鮮烈な殺しの場に持ち込んでて、改めてすごいなと。
 たしか梅玉さんの襲名で歌右衛門さんの万野を観た。まだ歌舞伎見始めた頃。
 年ふった私は今回、魁春さんのすばらしい万野を観て、万野は貢にねじれた恋情(のようなもの)を持っているの
 かもしれないと思ったりした。決して手に入れることの叶わない男に対する複雑な感情が背後にあるのかな、と。

◆昼の部

一、菅原伝授手習鑑 寺子屋
二、四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言 傾城道成寺
三、御浜御殿綱豊卿

◆夜の部

一、通し狂言 伊勢音頭恋寝刃
二、喜撰

(2024.3.9)


この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【歌舞伎】歌舞伎座 猿若祭二... | トップ |