軍兵六農園☆ぐんべいろくのうえん

いのちかおるひとときを ともに。

春と修羅の見解

2016-08-23 | 日々の暮らし
最近とても興味がある人がいます。

宮沢賢治です。

以前、賢治の「春と修羅」の序を読んだ時

かなり理解不能でした。
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わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鑛質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
 みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケッチです
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最近、素粒子の動画を観ていると、この詩の持つ科学的な視点を学べたような気がしています。
https://www.youtube.com/watch?v=0yks1BTPJBM


なんとなくではありますが
賢治は、こんな世界を感じていたのではないのかな
と思いました。(寛)










家の裏の木の伐採

2015-11-04 | 日々の暮らし
 引越し当初から悩みのタネでもあった家屋に密接しすぎた広葉樹、針葉樹。樹齢5,60年の樹20本ほどが、地主さん、家主さんのご厚意で伐採されることになりました。
森林組合のプロのグループ総出で秋晴れの下、重機とチェンソーで一気呵成に取り組まれていきました。THE 山の漢!
真近で拝見する機会がないお仕事、せっかくなので、じっくり見学。。






重機の先のハサミで引っこ抜いたり、チェンソーであっという間に切り倒して行きます。

その中の一本の樹のウロに(ミズの樹?職人さんは「正月に色だんごを刺す「だんごの木」と呼んでいましたが)
日本ミツバチが巣を作っていました。




中は見事に空洞、そして巣が無惨な姿で・・・。
暗くなってミツバチが攻撃してこないのを確認して
採ってみました。
見事なハニカム構造、かじってみても美味く無し。
ハニカムの詰まったトコを壊してみると見事な蜂蜜が!
養蜂バコを作ろうかと思ったものの、ついつい子どもと試食!



実写クマのプーサン クマ食いです^^

うんまーーーーーーい!
上品な甘さでしつこくなく、爽やかな味。


うーーーん、日本ミツバチ飼いたくなってしまった・・・。

子どものコメント「今まで食べた自然のモノで一番うまい」だそうです。

森林組合の皆さん、ご苦労様でした!

*皆様家のすぐ近くに木を植えるのは注意しましょう。
 落ち葉が屋根に溜まったり、雷が木に落ちた時家の中に
 青い光が走り家電を壊します。


『河合の箒』のこと。

2015-10-14 | 日々の暮らし
連休中に、園主とドキュメント映画を観て参りました。

大子町の隣りに位置する常陸太田市の最後の河合箒職人横山ご夫妻の手仕事を、地元の『種継人の会』が企画した『河合の箒』という映画です。
元々種継人の会のメンバーが「常陸太田市に昔から伝わる作物品種の種子を探していて、箒の原料となるホウキモロコシと出会ったのが始まり(パンフレットより)」とのことで、ホウキモロコシの播種、刈り取り、羽釜で刈り取った草を煮だして乾燥させてという箒作りの工程などを紹介しています。

取材途中で、最後の職人であるご主人がご病気で箒を作れなくなってしまい
「後継者が絶えれば、この手仕事を継承するものがいなくなる」
と、危機感を持った種継人のメンバーの布施さん・北山さんが、75歳で初めて箒作りに挑戦されるという(ご主人の仕事を横目で観られていたであろう)奥様の指導の下、箒作りの作業場に野良仕事の後に通い奮闘しながら、立派な箒を仕上げてゆきます。

最盛期は50件ほどの箒農家がいたこと、背中に箒を背負って行商に出て20本ぐらい直ぐ売れてしまったことなど、販売担当だった奥様の宮子さんが、朴訥且つあったかい茨城弁で語られてゆきます。
目まぐるしい時代の流れを感じながらも、ひたむきに守り継がれてきた箒1本1本に、とても、深く豊かな歴史が内在していることを知ると、その時代時代の人々の暮らしが箒を通じて蘇ってくるような。
自然と当時の暮らしに想いを馳せていました。


このメンバーの布施さんや北山さんは農家仲間さんでもあり、時々お話する方達なのですが、まだ、私達が就農間もない頃、先輩である布施さんから
「いくら畑が忙しくても、地元の人に対する時間を3割開けた方がいい」とアドバイスをもらったことがあり、その言葉が思い出されました。
布施さん北山さん共にかなり多忙な百姓仕事の中、時間を割き、まず、自ら学び実践しながら、箒作りを体得した後、他メンバーの皆さんと共に詳細に作業を記録し、ワークショップという形で興味を持たれた方達と作りながら裾野を拡げていっているようです。
ワークショップで小サイズの箒を作るのも楽しそうですね。

それにしても、とても良質のドキュメンタリーでした。
地方都市で御前様のように仕事帰りが続いていた時期があったけれど、心身共に疲労していた時に、深夜番組でこのような映画が流れてきたら、浄化される気持ちになっただろうと思いながら観ていました。
田舎に暮らす私達も、都会で暮らす方達も、魂レベルで求めるものは、さほど変わらないと思います。
観ていると、心の傍の出来事だと感じられるのではないでしょうか。

静かに確かに自然と人間が繋がり続ける時間が種一粒に凝縮されていること、これは畑に関わっていると年々実感が増してくるように思います。
種が教えてくれる時の長さに想いを馳せると、私達人間への愛おしさのようなものも湧いてきます。


上映先が拡がることを願う作品でした。

◇2013/11/08「河合の箒(ほうき)」横山さんご夫妻の動画⇒
https://www.youtube.com/watch?v=YEVV0Kz-eB8

◇種継人の会H.P⇒
http://tanetsugibito.com/574/




追記・・
NHKあさイチで「河合の箒」が紹介されたとのことで、アクセス数がケタ違いになっていました。ありゃりゃ。
発作的に残した駄文でしたので、読みにくかった数か所を書き直しました。
お読みいただいた皆様、ありがとうございます。

(2017.6.23/エリンギ)




やる気が出ない朝は・・・・

2015-10-05 | 日々の暮らし
 朝2時間程ネギの除草をした後、なんかやる気がなくなってしまいました。
最近ネギの草取りばかりしていたので飽きたのでしょう。

家の近くを散歩していると黄色い実を発見!

なんかうんこ臭い・・・。葉をみると

銀杏か~。ここに来て6年きがつかなかった~ということで銀杏集め開始!
15分くらいでそれなりに収穫終了。
あとは水の中で実を腐らせてから種を取り出します。




今家の周りは真弓がきれいです。

ピントが後の草に!
かわいいピンク色ですが実はこの花硬いんです。


そーいえば今年初めて作ったリスカータデガンジア(ナス)の種取りもしちゃおう

中の種と実を取り出し水で洗い、種だけにしていきます。

右がデガンジア、左がズッキーニ。
コツは素早く乾燥させること。以前ちんたらやっていたら発芽してしまいました。
来年も美味しく育って下さい。

秋の田のかりほの庵の苫をあらみ 我が衣手は露に濡れつつ

2015-09-12 | 日々の暮らし
最近の我が家のブームは百人一首です。
きっかけはアニメの「ちはやふる」

「ちはやふる」の歌自体は数年前のマイブームの落語で知っていましたが、

その後百人一首までは手は伸びてはいませんでした。
このアニメを見て競技カルタなるものを知り面白そうだと思い
早速カルタとCDセットを買ってきて子どもと遊んでいます。

私の地元北海道では百人一首といえば

こんな達筆で書かれた木の礼で、小学校で冬休みが終わるとカルタ大会を
していた記憶があります。
ちなみに当時の小学生一番人気の礼は


天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ

小学生時代学研のヒミツシリーズという漫画があり親に買ってくれとねだったら
百人一首事典?百人一首のひみつ?どちらか忘れましたがとにかく少女漫画の
絵でげんなりし、百人一首から遠ざかってしまっていました。

 百人一首の一番最初の歌は「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露に濡れつつ」
秋の田の収穫するための小屋に寝泊まりすると服が露で濡れるなぁ、という百姓の
悲しさを歌ったもので、農業者になった今だからこそ身にしみるんです。
ちなみにこの歌、百姓が作った訳では無く天智天皇、若い頃は中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)
蘇我入鹿を殺害するクーデターを起し大化の改新を断行したヒトということも興味深いです。
現在暗記している句はたったの3つ、どこまで覚えられるのか・・・。