当園WEBサイトが新しくなりました!
『炭素循環農法』に興味のある方は、下記リンク先をチェックしてみてくださいませ。
この旧ブログでは、あまり投稿しなかったのですが、ご覧になられている方が少なくないので、
もう少し活かします。(2019.5.19)
軍兵六農園では4年前から炭素循環農法に全面的に変えて行きました。
変える前は堆肥を利用した不耕起栽培でした。この不耕起栽培は個人的
には好きなやり方ではありましたが、耕さないというやり方では面積で
5反(1500坪)が私の限界で、これでは農業を生業にするには難しいと
感じていました。プラス野菜の病気や虫の被害も出始めていたので
何か良い手は無いものかと思案もしていました。
ちょうどそんな時期に炭素循環農法の提唱者の林さんを隣町で
同時期に就農した友人のまったり~村で呼んでくれ、参加したのでした。
肥料を使わず、かつ慣行農法の収量の倍を取ると眉つば満載のふれこみに
どんなものかと思って林さんの話を聞いたのですが理論を聞くとこれは本物だ!
と感じ翌日には畑に撒く椎茸の廃菌床の手配を進めた次第です。
以下は私の炭素循環の考え方なんで詳しく知りたい方は林さんのHPを読んで下さい。
野菜を育てるのに肥料分は最も大事な要因です。
少なければ育ちは悪いし多ければ病気、虫の被害にあってしまいます。
これは有機肥料・化学肥料にかかわらず同じことです。
この適正な肥料を畑に入れること(ストライクゾーン)はかなり難しく
私の個人的な意見ですがゴルフのショートホールでピンそば2mにつけるような
ものです。実際これでは商業的に成り立たないので慣行農業では農薬、有機農業では
虫が入らない為のネットを使います。
炭素循環農法の考えは、この難しいストライクゾーン狙いを微生物(キノコ菌を頂点とした微生物群)
にやってもらおうという考えです。しかし何故キノコ菌?それは植物とキノコ菌(糸状菌)の
密接な関係が有る為です。糸状菌は植物の根に寄生し植物の根の届かないところにも菌を伸ばし
植物の必要な分の栄養素(水も含む)を植物に与えてくれるのです。ではこの糸状菌を増やすには
どうしたらよいのか?それは木です。木の子でキノコ。畑に木を播けば糸状菌は増えてくれるのです。
この糸状菌特別な菌ではありません。木を外にかっぽくと白い物が木の表面に着きます。これが糸状菌です。
この糸状菌と植物の関係は肥料分が残る畑では機能しません。植物は近くに肥料分があればそちらを使おうと
してしまうためです。
なんやかんやで4年、失敗もたくさんしてなんとか野菜の質が安定してきたかなと思える気が
してきました。長くなってきたので今回はこれぐらいで・・・。