ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

子どもの村通信。

2010年06月09日 | ガリバー旅行記
 久しぶりに、北海道紋別郡滝上町滝西の森に住む「徳村彰さん」主宰の「森の子どもの村」発行の「子どもの村つうしん」が届いていた。

 題字代りに掲げた写真の、木、水、土の三文字で創作された「もり」という漢字が、この徳村彰さんの考える「もり」の字なのです。

 徳村彰さんと奥さんは、横浜で「子ども文庫」を主宰されていたのですが、約30年前に北海道のオホーツク海の見える紋別の町から国道273号線をバスで走って一時間余、また旭川からだとバスで2時間余かかる、滝上町に住居を構えて「もりの子ども村」を続けられているのである。

 「子どもの村」と称する活動や学校は日本のならず全世界に、多種多様な形であると思うのだが、私が知っているのは、タイのカンチャナブリにある「タイ子どもの村」と、和歌山県にある「きのくに子どもの村小学校」であるが、徳村さんが主宰する「こどもの村」の魅力は、なんと言っても徳村さん夫妻の存在と「もり」なのである。

 久しぶりに届いた「子どもの村つうしん」は、いつもの様に徳村さん自身の手書きによるシンプルな印刷物で32ページもあるのだが、その後半部分の多くは、子どもの村恒例の「夏のもりの子ども村」のあんないに関してのもので、ついでに「秋の集い」も書かれている。

 私は、1980年代に「子どもたちの遊び場活動」のリーダーとして10数年間従事していた某財団の職員だったので、その活動の関連もあって徳村さんならびに奥さんの活動と著書に興味を抱いて以来のお付き合いなのだが、そのきっかけは京都に移り住んでまもなくの頃に枚方で行われた徳村さんの講演会での出会いであった。

 それ以来、彼の自然との付き合い方、子どもたちの見方、その自由な発想と温かい眼差しや考えに共鳴する部分が多くあって、この「つうしん」を楽しみにしているファンのひとりとなったのである。

 今から十数年前に、突然当時のANAの一万円ポッキリチケットで、国内の何処へでも行けるとのことだったので、北海道の女満別空港への航空券を手にして、四月初旬に紋別から滝上の「こどもの村」に徳村さんご夫妻を訪ねたことがあった。

 その時は、おじじが採ってきた「行者にんにく」と偶然手に入ったという「鹿肉」のご馳走に預かって一泊したのだが、夜半に手作りの「五右衛門風呂」に入る際に足の指を切ってしまって、止血するやら痛むやらでとんだ負傷をした記憶が思いだされる。

 それから十数年経って、おじじも体調を壊したり、間違いない高齢に達しておられるのだが、未だに「もりの生活」を積極的にされていて、いのち、木々、草木、風、高木などに感謝しつつ「生きる」ことを続けておられる姿を思い浮かべて、「ねばならない」を捨てて生きると題された、今回の村のつうしんのメッセージを読んだのである。

 ブナの森を歩いて気づかれたという徳村おじじの言葉ですが、「イノチは本来自然で、楽に生きることを求めている」と書かれていました。

 私たちは、現代を生きるときに、あまりにも「ねばならない」という生き方を続けている様で、自然に生きることは、「ねばならない」を捨てて生きることだろうと言われているのです。

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