マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

坐薬(その3)

2010年01月21日 | 診療
坐薬坐薬と言いますが、解熱鎮痛剤です。

坐薬(その1)で少し触れましたが、
「熱が何度になったら坐薬を使っていいですか?」とよく質問されますね。

よく「坐薬の袋に38.5度以上で」なんて書いてあるのも事実です。
ただし、これは使用法を書かないといけない決まりのための文言であったりします。

実際38.5度を越えても使わなくていいこともたくさんあると思います。
逆に37.8度くらい、しかなくても(平熱でも)、頭が痛いとか、耳が痛い、
または熱の割りにすごくぐったりなどでは使ってみてもいいということです。

鎮痛剤でもありますから、熱がなくても使えますね。
なぜこの時は熱がそれほど下がらないのかちょっと自分でも疑問ではありますが。
痛みというのは何らかの炎症が原因となりますから、
その炎症を抑えることに薬が作用して、熱を下げることには作用しないのでしょうか。
いずれにせよ、極端な量を使わなければ大丈夫です。
特に頭が痛いのを様子見ていてもあまりいいことはないので、坐薬で楽にしてあげるといいでしょう。
中耳炎で耳が痛いときも一時しのぎにはなると思います。

もうひとつよくある質問。
「何時間空けたらもう一度使っていいですか?」

本当に使わなければならない状態なのであれば、6~8時間も空いていたら使っていいと思います。
ただし、この間隔だと多いと1日に3,4個も坐薬を使うことになりますね。
それが2,3日なんてことになると結構な量です。
そんなことも考えながら使うようにするといいと思いますよ。

坐薬を使うなとは絶対に言いません。
いつ使ったらいいか悩むのも当然です。
あまりに悩みすぎて疲れるのもおかしな話です。
「熱」に振り回されないように、お子さんの状態と親御さんの心配の程度を
天秤にかけるようなつもりで判断してもらえたらいいでしょうね。


坐薬(その4)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/524e0234576f7942c0e2a949a883ddc2
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