マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

発熱(その3)

2010年01月07日 | 診療
(その2)から続いています。


注意して欲しいことひとつがあります。
「うつ熱」です。
冬に夜間の時間外受診する方で結構見かけるのですが、
熱が高いお子さんを上着や毛布などでこっぽり包んでこられます。
確かに熱の上がり際は手足も冷たくなるし、ガタガタ震えたりもしますので、
保温してあげるのは別に悪いことではありません。
寒い寒いと言いますからね。
でも、熱が上がりきってからもそのままにしていると、熱がどんどんこもってしまい、
「うつ熱」と言って通常ではありえない体温になることがあります。
簡単に41度、42度をたたき出してしまいます。
場合によっては本当に危険ですのでご注意くださいね。
「サウナ上がりで毛布にくるまれたままならどうよ?」で想像してください。
部屋の温度は適温に。
寝ているときの掛け物はむしろ薄い目でもいいと思います。

しまったっ!まさかうつ熱に!?と思ったら、まずは服を脱がして、
涼しいところに移動させて熱を逃がしてあげることが必要です。
ぐったりのままだと急ぎで受診を。

昔、夜中に熱で受診した子がいました。
熱出てすぐのはずなのにあまりにぐったりしていました。
おかしいなと思って、毛布をとらせ、服を脱がしてパタパタあおってあげたところ。。。
急に元気になっておしゃべりまで始めたのです。
あまりに典型的ですが、実際に起こりえることだと知っておいてくださいね。


(その4)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/9cfc37f8774f6d8c60390fc7f34e282e

へ続きます。。。

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