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Hurt Locker

2010-03-18 16:38:21 | 日記
評価の難しい映画だ。
少なくともアカデミー賞を取ったのは何かの間違いだろう。

人物の描写なら、Up in the Air (マイレージ、マイライフ)の方が格段に優れている。
特撮なら、アバターの方が見ごたえがある。
確かに、テンションは高いしアメリカ国内でのスーパーマーケットの場面はある意味、物質文明の風刺にもなっている。

余りにも理不尽なのは、ハムビーがたった1台で行動するところやイギリスの特殊部隊が対応出来ない状況を爆弾処理班が片づけてしまうなど。
現実離れしていて、興ざめだ。
爆弾処理班がビル内をクリアーするなんてもってのほか。
夜のバクダッドをアメリカ人が1人でうろうろして無傷だというのも本当かなと思う。
ボコボコに殴られた30分後にあざ一つないジャックバウアーに匹敵する。

これらの、不条理なストーリー設定に加えて、登場人物の変化成長等がない。
現在の人間形成に至る深い掘り下げもない。
その意味で表面だけの薄っぺらい映画である。

新しい戦争映画を作成しようという意欲は買うし、ある程度成功はしたと思うが、万人に評価される映画ではない。
実際、オスカー受賞後、多くの人が鑑賞して失望感を表している。
映画の批評サイトでも、一般の人のレーティングは急降下している。

1000円以上出して映画館で見る映画ではない。


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