岡山市田町にある
一扇を訪ねた。
昼食メニューだったので軽めにミニ懐石「花」を注文した。
打ち水、綺麗に整えられた竹や草、風情のある門を体感しながら中に入ると、時間通りだったからだろうか、瞬時に名前を挙げて確認された。
厨房が見渡せる部屋に案内されて、桜茶をまずすすめられた。
食事にさわらないように薄めにたててあるところが心憎い。
やがて、案内された部屋は本来8人から10人用と思われる大きさで、座敷が椅子席用に準備されていた。
向こう付け、椀もの(真薯)、焼き物(西京漬け)を始めとして、どの料理もまず目で楽しめる手の込んだ品々。
味付けも京都よりはやや濃いめかなというくらいの薄味。
接客はすばらしく、女将もタイミングをうまく測って挨拶に現れた。
心地良い空間に、ゆったりと流れる時間を存分に楽しめるお店だ。
近いうちに機会を作って裏を返したいと思う。