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『 イロイロ ぬくもりの記憶 』

2015年01月22日 | 映画感想(アジア)
題名の イロイロ は
多種多様 という意味だと思っていたのですが
タイトルの 漢字? の下に iro iro とあり
調べてみました。
公式サイトより このiro iro とは 
監督の家庭にいた メイドさんの故郷 ( フィリピン ) の地名だそうです。


舞台は シンガポールなのですが
観ている 途中から
『 ヤンヤン 夏の想い出 』 が よみがえりました。 
エドワード・ヤン 監督の この映画と同じく
観終わった後
副題にあるように、 胸に ぬくもり 温かみが残りました。

ものすごく 大きな イベントとか 事件があるわけではありません。
ちょっと 裕福なシンガポールの共働きの家庭に
フィリピンから メイドさんが来て・・
というお話です。


 
奥様の 口紅を使ってみたり
意地悪してくる 息子 ( ジャールー ) 相手に 本気で怒ったり。
この メイド ( テレサ ) が 人間的で自然体で とても いい。
対する ジャールは 
最初は 突然の部外者
( ジャールーにとっては ある意味、母親から 見捨てられた と感じたかもしれない )
を 受け入れず 嫌がらせを しかけるのだけれど
子どもの自分に 本気で 向かってくる テレサを
友人のように あるいは 身内のごとく 受け入れていく・・・


この映画には イロイロな 要素が含まれています。
貧しい フィリピン ( 自分の子供がいながら、外国へ出稼ぎ=メイド に行かなければいけない )
リストラ問題
そして 夫婦の関係・・・

ジャールーの 父親が
リストラされたことを 打ち明けれず
やっと、妻に打ち明けた時の
妻の答えに 涙が こぼれてしまいました。
「 愛情 」 とは 簡単に 目には見えないのだ、 と
この夫婦を見て 思いました。
正直 うらやましかったです。


この映画は きっと記憶の片隅に いつまでも、じんわりと残ると思います。
いつか 
もっと成長した ジャールーを みてみたいです。



  2015.01.12  「イロイロ ぬくもりの記憶」  名演小劇場にて鑑賞  ★★★★☆

 


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