日本経済新聞社の調査によると
初売りに出かける意志を持っている消費者が
３割近くいるという。
この調査によると初売りに「行く」と答えたたのは１１．４％。
行くつもりは１７．５％。
過去では「毎年行っている」と「よく行っている」を
合わせても２０％強。
買いたいものは「セール対象のお買い得な衣料品」や
生活用品の「中身のわかっている福袋」という割合が高い。
予算の実額は１万～３万円未満が４６・７％で最多。
５万円以上も９．３％いる。
最近では中身の見える福袋も随分増えた。
時代とともに福袋も変わっている。
生活様式の変化に伴い鏡餅を飾る家庭が減る中、
何とか飾ってもらおうと、メーカーは工夫を凝らしているという。
きむら食品が発売した「壁掛け「お鏡餅」は、
壁のフックに掛けることができる上、
薄型テレビの上にも飾ることができる。
佐藤食品工業の「サトウのやさしい鏡餅」は、
薄型テレビの普及でテレビ台に生じたスペースを利用できる。
日本鏡餅組合によると鏡餅製造量は、
２００８年度は５４００tだったが、
２００９年は５０００tに減少している。
伝統はとても大切だ。
形は変えても残していきたい。
イオンは傘下のスーパーに入居する調剤薬局で、
患者が自社電子マネーを使って処方薬を購入した場合、
買い物に使えるポイントの提供を始めるという。
健康保険で大半がまかなわれる処方薬は法令で
患者負担分の値引きが禁じられている。
しかし、今年９月に厚生労働省がポイント付与の規制はないことの
解釈をしめしたことから、マツモトキヨシなど主要なドラッグストアが
処方薬をポイント制度の対象に加えた。
イオンは総合スーパーに入居する調剤薬局など
電子マネー「ＷＡＯＮ」に対応可能な約２００店でポイントを付与する。
付与額は買い物同様、２００円当たり１ポイント（１円相当）。
実質的な値引きだ。
中小の薬局はどう対抗するか。
値段ではない何かがほしい。
コーヒー大手のキーコーヒーは２０１１年３月から
家庭向け商品などの出荷価格を
平均で１５％前後値上げするという。
最大の生産国ブラジルをはじめ新興国では
高品質のコーヒー豆の消費量が急増。
産地の天候不順も響き、
ニューヨーク市場の先物価格は年初の約２倍。
最大手のＵＣＣも値上げを検討しているといわれている。
中小業者も大手に追随する見通し。
コーヒー各社は２００６年～２００７年にも値上げを打ち出したが、
スーパーなど店頭価格への浸透は完全には進まなかった。
仕入れ価格が上がれば、その分はどこかで
帳尻を合わせなければならない。
消費低迷の中、経費の削減で対応できるのか、
効率化で対応するか、値上げをしていくか、
強い実行力が求められる。
ブックオフコーポレーションは２０１１年春、
衣料品やスポーツ用品など中古品の買い取り専門家を
育てることを目指し社内資格制度を新設する。
衣料品、ブランド品、スポーツ用品など分野ごとに分け、
筆記と実技の両方の試験を実施。
買い取り価格を査定する際のポイント、偽ブランド品の見分け方、
商品知識に関連する問題を出題する。
書籍以外の中古品事業を強化するため、
人材育成に力を入れる。
合格者は書籍以外に衣料品やスポーツ用品などの
中古品を総合的に扱う大型店「ブックオフスーパーバザー」を
中心に配属する。
事業を広げるには人材が一番重要になる。
人材育成をしなければ企業の将来はない。
