暑い夏の朝に衝撃的なニュースが飛び込んできた。
「テレビつけてごらん!凄いニュースやよ」
野球に関心のない家人に起こされた。
「また、テロか?」
寝ぼけ眼でテレビをつけた。
【NEWS引用】マリナーズは23日、イチロー外野手(38)がトレードでヤンキースに移籍したと発表した。今季は主に3Aで出場しているDJミッチェル、ファークワーの2投手プラス金銭でトレードが成立。イチローはすでにヤンキースの選手として登録され、この日、シアトルで行われるマリナーズ戦から出場可能という。メジャー12シーズン目の今季、イチローはここまで打率2割6分1厘と精彩を欠き、チームもア・リーグ西地区に低迷している。イチローは今季が5年契約の最終年。今月20日には「選手の方だけでなくチーム側も考えること。ある選手を“君が必要だ”と言えば、チームの一員になる。でも選手の思いだけでは、そうならない」と契約延長について慎重な言い回しをしていた。イチローは2001年、オリックスから2001年にマリナーズへ移籍。1年目の01年に首位打者とア・リーグMVPを獲得し、04年にも首位打者となった。
久しぶりに刺激的なニュースになった。
2割6分台(4本塁打、15盗塁)で衰えの見えるイチローが、名門ニューヨーク・ヤンキースのピンストライプのユニホームに袖を通す。
今季、だめなら引退する、と思っていただけに本人も刺激を求めたのだろう。
開幕から3番を任されながら、結果を出せず、6月には慣れ親しんだ1番に復帰した。6月19日には大リーグ通算2500安打の快挙を達成したが、その後は自己ワースト25打席連続無安打も記録。打順も2番。チーム内での位置も微妙になっていた。好不調の波が激しく200安打を望むこともできない不振だ。
外野手の不足しているヤンキース。
若手に切り替えつつあるマリナーズ。
お互いに補えるトレードになったのだろうが、大リーグらしい電撃的な発表だった。
しかも、この日、マリナーズは本拠でヤンキースを迎えるゲームがある。
いきなり、敵になって外野を守り、打席に立つ。
日本では考えられぬシチュエーションだ。
それにしても、マリナーズのスポンサー任天堂をはじめ、日興コーディアル、佐藤製薬、ミズノなど数多くのスポンサーとの調整もあったはずなのに、情報が洩れなかったのは不思議だった。
背番号31。
「51」はヤンキースでは、イチローの尊敬していた名外野手バーニー・ウィリアムスやランディー・ジョンソンがつけていただけに「こちらからお断りしたい」と本人も遠慮がちに会見していた。
イチローと一緒にプレーしたいと日本から移籍した川崎宗則選手は、どう思っているのだろう。
ぶっきらぼうな試合後のインタビューのイチローは、ニューヨークのメディアとは、」どう対処するのだろうか?
プレー以外にも、お楽しみは満載の「電撃移籍」報道だった。
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