古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

宮殿盤欝 楼観飛驚(漢字(芳翠先生の草書千字文)の練習)

2019-07-29 06:59:20 | 書道

宮殿盤欝 楼観飛驚 (半切1/2大)

久しぶりに松本芳翠先生の草書千字文です。
先ずは草書としての崩し方、
“殿”、“盤”、“欝”、“飛”、“驚”などはこのようになるようです。

意味不明で書くのも空しいので、概略をネットで。(細部は末尾に)
宮殿の建物は、入り組んで沢山建っている
高楼の眺めにはその高さに驚かされる
・・・ぐらいの意でしょうか。

さて本題の書、芳翠先生の作品を見ていると、
本当に凄いなあ、といつも感心します。
何が凄いか、それはこの与えられた8文字を、
完全に書道として作品化してしまい、
見事に芳翠ワールドを創りあげておられるところです。

全体のバランスが絶妙です。
そのための軸線や重心の置き方。
強弱・太細の付け方。
字形の整え方(例えば普通の三角形と逆三角形など)。
それに個々の字の上品な美しさ。

8文字をただ漫然と書くのではなく、
書道としてどうあるべきかを、
本当によく追求されておられるのだなあ、
とただただ感服あるのみです。

[注]
“盤”は大きく平らな、あるいは曲がったの意も。
“欝”は盛んなさまとか入り組んだの意。
また“飛”にはもともと高い空間を意味したり、
飛ぶ鳥さえ驚く、と解釈されている方もおられるようです。



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2 コメント

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Unknown (サガミの介)
2019-07-29 16:31:03
見事な文字の建築物と言っては失礼でしょうか。
一文字一文字の面白さもありますが、私には読めない草書の美しさ、組み立てられた全体のバランス、墨絵を見るような清清しさ、そんな世界を感じます。
Unknown (mori)
2019-07-29 19:39:45
一字一字が生きていると言うか、今にも動きそうでいて、全般には非常によくバランスが取れていると思います。
ど素人の私には、良し悪しは分かりませんが、兎に角凄いな~と思います。

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