必読:携帯電話裏々事情

ケータイ業界の動きを読む~ドコモ・au・ソフトバンク・ウィルコム

♪音楽とり放題 ナップスターサービス開始

2006年10月06日 | 携帯電話(ケータイ)全般
10月3日 ついにナップスターが音楽の定額ダウンロードとり放題のサービスを日本国内でサービス開始しましたね。

携帯電話では、このサービスに対応する機種はドコモ902系で1機種だけとか。
発売間近のドコモ903系はおそらく対応してるんだろうけど。

音楽業界の収益モデルが根底からドラスティックに変っていく瞬間ですよね。
音楽といえば、作曲者や作詞者の著作権を保護することを大義名分にして収益を稼ぎ出すモデルを何十年も続けていた訳ですが、さすがにネットの時代になっては、もうギブアップといったところでしょうか?昔ながらの収益モデルにこだわるより、ネット時代に即した形にする方が良いと判断したということです。

音楽著作権の付加価値と言うか経済価値は、従来から1曲数十円~100円ぐらい。でも消費者はその価値に数百円とか数千円を払っていた訳。その差額は、CD制作などのデザインや加工賃であったり、レコード会社のプローモーション費用であったりしてた訳で、音楽とり放題になったから著作者の権利が決して失われるわけではないと思います。
販売、流通マージンを極力少なくして、音楽ソースの流通総量を今の何倍にもすることが、音楽業界の発展にもなるということなんでしょうね。そのかわり従来のような音楽の流通モデルではかなり収益が苦しくなりますね。苦しくなるというより、崩壊するが正しいかも。全米最大のタワーレコードが結局は、ネットの流通の流れを食い止めることが出来ず、1度は潰れた訳だし。

不正コピーが蔓延るのも音楽料金が高すぎるからかな。新譜が1曲100円程度で、みんながもっと手軽に音楽を購入できる環境が整えば、不正コピーするより正規にきちんと購入する人もまた増えると言うものかな思います。

ただ一方で、これから問題になるのは、流通コストが減ることでプロモーションなどに掛ける経費少なくなり、新人発掘やその売り込みがしにくくなることも危惧します。要するにプロの人が見極めて、たくさんの中からコレはと言うものを選別して消費者にアーティストを提供してくれていた訳だから、消費者自信が音楽の選別眼を持たなくてはいけなくなる。それが出来ない消費者は、洪水のような安い大量の音楽の中で溺れてしまい、すばらしい音楽との出会いの距離が離れてしまうのが心配です。でもきっとそのあたりの問題も音楽業界に携わる方々がその隙間や問題をきっと解決してくれることだと期待しています。

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