必読:携帯電話裏々事情

ケータイ業界の動きを読む~ドコモ・au・ソフトバンク・ウィルコム

ソフトバンク純増トップとは言うものの・・・・詭弁にすぎないけど

2007年07月07日 | 携帯電話(ケータイ)全般
ソフトバンクが2ヶ月連続で顧客純増数でトップになったと自分で記事を書きながら、この「純増」というのはある意味まやかしにすぎないのです。

そもそもこういうことを言いはじめたのは、auが大々的にいい始めた訳だが、これには言葉の響きとは違う実態があるのです。純増トップっていうと、消費者感覚では、ものすごく人気があって良く売れているように聞こえてくるが、売行きが一番いいと言う意味では全く無いのです。ソフトバンクが6月も純増1位になったといっても、携帯電話会社3社の中では、6月も売行きは最下位なんですよね。auも昨年度、年間通期でauが3年連続純増トップとはいうが、売行き数量ではドコモの方がダントツ上なのです。こういう表現は、本当は公取が指導しないといけないはずだろうけど。

純増数というのは、(獲得者数)-(解約者数)なので、ドコモのように全国で5,000万人超のユーザーを抱えていると、解約率1%(100人中で一人の解約者)だと毎月50万人が解約していることになります。だから新規で50万人のユーザーを獲得しても増減は差し引きゼロということになります。一方でソフトバンク1500万人なら同じく1%の解約率なら15万人の解約なので、20万人を獲得すれば、差し引きでプラス5万人増加となります。

そういうわけで、実際は新規販売数で比較すると、ドコモ50万人 VS ソフトバンク20万人で圧倒的にドコモの方が勝っていても、純増という視点になるとソフトバンクが勝ったことになってしまう訳です。だから純増トップという言葉には、どこかマヤカシ的なところがあるので、売行きの指標としては決して正しいものではないのです。ただ、純減よりは純増の方がいいに決まっているし、純増数が多いほうが良いのはいうまでも無いですが。

そうそう、もう一つauさんが良く使う表現で、顧客満足度No1というやつもウソではありませんが、そもそも日本に携帯電話会社が3社しかない中で、一番だというのもちょっとどうなの?ってずーと昔から思っていました。auがそういうことを言い出す前までは、ドコモが顧客満足度No1だったわけで、ドコモはあえてそういう表現・コマーシャルはしていなかっただけです。



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