海の物語・・ホームマリンアクアリュウム

海水魚飼育を中心に飼育方法や意見交換の場。小型水槽嗜好。ECOSYSTEM ECOMINIで挑戦中 

水槽で起きていること12月末日 2016年の統括

2016-12-31 20:29:58 | サンゴ水槽

 

本年はバイクで走り回ったので水槽は本当にほったらかしでしたが、検疫を甘く見たためにたった1匹のナンヨウハギのために魚は白点病で全滅しかけるところでした。

白点病は当初パラサイトリムバーで改善しかけましたが、白点菌の力の方がまさり結局はその力に負けてほとんどの魚が重度感染し個別銅イオン治療をせざるをえないことになりました。

しかし敵もさるもの一時期はよくなったと安心したのもつかの間、また白点がぶりかえし、悪くなる傾向に。

そこでオキシドールを12時間ごとに約60リッターの水量で7cc入れ、それを約10日立て続けに実施。

やっと白点菌が撤退し平和が。オキシードル―治療は根気よくやると効きます。

 

しかし水槽は見えないところでダメージをうけていたんです。サンゴ類はハードコーラルがやや弱る傾向に。また特にシャコガイが褐虫藻が漂白されて栄養を自力で採れない状態になり仮死状態になってしまいました。

 

現在はややもちなおしていますが以前ほど元気ありません。そのためサンゴの栄養リキッドのリーフエナジーAとBを与えて栄養の足しになるかと思い先日から入れています。 

 

魚達は結局 ニシキヤッコ、ソメワケヤッコ、ハナゴンベ、アサヒハナダイの4匹は元気に泳いでいます。

魚についていえばニシキヤッコ、ハナゴンベが飼育開始から5年以上元気で暮らしており、ソメワケヤッコは来年で飼育開始から9年目を迎えるので、なにもなければ10年選手になるとも思えます。ソメワケヤッコは白点病に強かったのもこの目でみました。ニシキヤッコは白点菌にはなはだ弱いことも知りました。

 

魚はOKですがハードコーラルはもうほとんどなくなりましたので、来年は丈夫なソフトコーラルを少し追加し景観を整えようかと思っています。

 

 

 

 本年も沢山の皆様にご覧いただきありがとうございました。来年もよろしくお願いします。


バイク日記その160 カワサキDトラッカーX 2016年総集考

2016-12-28 20:56:32 | バイク日記

私のバイクのDトラッカーXは約3年前に購入したものですが2016年ももう終わりですので、総括を書き留めたいと思います。

 

別に約3年間、走行中に不調になるようなことは一切ありませんでした。基本的な整備とタイヤ交換以外はなにもしていません。 

3年近くになって交換した部品などは以下の通りです。

・オイル交換 3000km~5000kmごと (2回に1回はオイルフィルター交換)

・2年10か月で前後タイヤ交換(18900kmでピレリタイヤ交換)、

・2年目の点検時にブレーキフルード交換

・2年10か月でブレーキバッド前交換

・プラグは5000kmごとにイリジュウムプラグパワープラグに交換

・バッテリー2年と10か月で交換

 

3年経過でも性能も安定しており 100km/hまで約8秒程度 最高速度は73㎏の体重の私が乗車して140km/h程度(メーター読み146km/hまで確認)、あと7㎏程度の重量物を積載すると135km/h程度に落ちます。重量の軽い55㎏ぐらいの人が乗車するとおそらく150km/hはオーバーするのではないかと思います。

高速道路巡航はメーター読み100~115km/hエンジン回転数6500~7500RPMで2時間程度はOK。(人間が疲れるので疲れなければ継続可能 レッドゾーンは10500RPMですから余裕あり)

快適巡航スピードは70km程度。感覚的に遅くもなく速くもなくというバランススピードです。 

当初はお尻の負担が気になっていましたがゲルザブをひくと軽減でき一日300km程度はいけるようになっています。最長は400kmまで走りました。

燃費は結構飛ばしてもリッター30km程度は計算すると、いっています。100km以上のスピードで高速が2時間程度続くとリッター25kmぐらいに落ちてしまいます。

ピレリタイヤに交換してからは低速域のゴツゴツ感がなくなり快適になりましたが120km程度の速度域になると若干フワフワ感が感じられるようになるのでこれについては低速域に目をつむるならば純正タイヤの方がよいかもしれません。100km/h程度の走行は実に安定しており不安感はありません。純正タイヤは120kmぐらいでもフワフワ感はないです。

 

高速道路走行の追い越しは4速ギヤならばかなりの加速力を示し120km程度までは短時間で追い越しをかけることができます。

スーパーモタードですから旋回性能はバイクの種類の中でも最高の部類でV字型の坂以外は回れます。60km/hのスピードならばかなりの急激なカーブでも速力を落とすことなく旋回できます。

しかし追い越し車線を100-110km程度で走行すると必ずと言っていいほどファミリーカー級の車でも追いつかれ、煽ってくる連中もいるので覆面パトカーなどに気を付けながら100kmから140kmぐらいまで一気に加速でき車間距離をかせぐ能力が欲しいところです。

足つきですが同じカワサキのKLX250は車高が890mmとバカに高く、168㎝の私では常時つま先立ちですので全く一般向きではありません。WR250XやWR250R にもまたがる機会がありましたがこれも同様で通常のドライブでは私は不安を感じます。足つきは軽量だからそれほど気にしなくて良いというコメントはメーカーは考え直した方が良いと思えます。

私のDトラは車高は860mmですが靴底半分程度までフォローできます。上りの坂でどちらかに傾斜しているような処で停車すると下手すると立ちごけ間違いないです。これはベッタリ足がついていた方がいいです。

ウインドシールドを装着しましたがこれはないよりあった方がまし。高速走行の時は楽です。ですが、なにか もっさりとしていて手放しで喜べないです。専用のもっとしゃれたデザインのが欲しいです。

 

 5回立ちごけしましたがカウルの割れなど一切なし。一度左にこけた時はシフトチェンジレバーが曲がりました。これは困りましたがバイク屋さんですぐに修理してもらえました。

21000kmを越えて走行していますがツーリングの途中で機関不調でロードサービスにお世話になったとかも全くないです。エンジン回りもオイル漏れなどもありません。フロントフォークのシールのひびなどもないです。

雨に遭遇すると近日中に必ず乾いたふきんでふいています。556でネジ回りも適切にフォローしていますし、チェーンオイルも乾燥すすると忘れずにさしています。

 

このようなことでDトラッカーXはこれからも長く付き合えるバイクと思います。

 


バイク日記その159 2017年注目の2台 なんちゃってアドベンチャー Versys250 & Vstrom 250

2016-12-19 21:55:21 | バイク日記

 

2017年のバイク市場に躍り出た注目の2台を今日はご紹介します。

まずカワサキから250ccの「なんちゃってアドベンチャー」 ヴェルシス250X 登場。アドベンチャーツアラーのタイプが70万円弱らしい。ツアラーの装備がついていないのは60万ぐらいらしいです。いずれにせよ高いですね~。

DトラやKLX250が生産終了になってその代わりに出たみたいですね。

このヴェルシス250は 34馬力あり現行のニンジャ250より3馬力UPだとか。DトラXが24馬力ですから10馬力のUPはかなりのUPです。こちらはパラレルツインエンジンで単気筒でないのが特徴。悪路走破に磨きをかけているらしく前輪も19インチだとか。

加速力はイマイチでも高速性能はおそらく時速180km程度でるでしょうね。(後でわかったことですがせいぜい150~160km程度でDトラッカーXと大差ないです。加速力も一段遅いですから選ぶ理由も減りました。)

いいなぁと思うのは高出力と電源標準装備ぐらいかな~。60万円は高すぎ!せめて50万ぐらいになってほしいですね。まぁ、10%ぐらいは割引があるかもしれんから55万円ぐらいかも。(乗り出しで60万ほどですから決して安い買い物ではないですね

このヴェルシス、結構重量があるようで180㎏ぐらいかも。また168cmの私のような男がのっても足つきがややツンツン状態らしいです。

これはちょっと困る。足つきは今のDトラXぐらいが限度です。平坦地ならいいですが変な坂道でツンツン状態はおそらくコケるしヴェルシスは140㎏のDトラXより重いので踏ん張りがききにくいかもです。

ちょっといいなぁと思ったけれど次期買い替え候補としては考えてしまいます。

補足:賛否両論があるのですがヴェルシス250Xはニンジャ系の高回転型のパラツインエンジンなので低速のトルクがやや弱い傾向にあります。とくに2018年の新型ニンジャ250にのりましたがトルクの薄さは改善されていました。ヴェルシスについてはそうでないとはっきり感じました。なれるとそのトルクの薄さは気にならないとも思えますが、トルクは薄い、足つきは悪い、車体はデカい、のはどう考えてみても立ちごけの原因を増やしていると思えます。購入時にはVSTROM250や新型ニンジャ250を乗ってからの方が良いと思います。

 

 

つぎにスズキさんから出たのがVストローム250。これはヴェルシスより確実に安いです。まぁ、そういっても50万円ぐらいで値引きあって45万+程度かも。こう考えるとカワサキはぼったくりですね。こちらは安いのはわけあってエンジンが現行の二気筒のGSR250とほぼ同じ系統の奴を流用しているから。それゆえ25馬力しかない。その上に重量がはんぱなく190㎏ほどあるらしい。いくら安定感とトルク優先と言っても現行のでは魅力ないでしょ?30馬力ぐらいにUPしてお値段が据え置きなら私も次期候補に考えてよいと思った。結局は馬力が物を言うとこのごろ痛感しているので。笑(後日の情報と試乗してみた感じでは25馬力程度でもトルクが絶大で馬力表示はあてにならないと感じました。)

いままのままではDトラXに加速力できっと負けるだろうし、最高速もDトラXより ちょびっと速いぐらい時速150kmでしかないだろうな。スタイルはヴェルシスがちょっと女性ぽいのに対しVstromは押し出しのある迫力さを持っているので形としては良いと私は思います。(後日の情報でわかったのですが車体が重いのでギヤ比率をGSX250Rよりフロントスプロケを1丁少なくして低速高トルク寄りに味付けしてあるらしいです。そのため最高速度は150kmもでることはなくせいぜい130km+程度らしいです。ということはTOPスピードもDトラXよりも低いことになりちょっと惜しいですね。)

 

お値段の高いカワサキ、でも高出力、お値段が安いスズキ、でも、低出力。 なかなかうまくいかんもんです。

 

スズキVストローム250を良く見てみると。(Suzuki V-strom250 DL250)

 

スズキV-STROM250の価格が発表されました。(DL250、V-strom250、ヴェルシス250、DトラッカーX)

 

 2017年新型 スズキV-Strom250(スズキVストローム250)を試乗した。(カワサキヴェルシスx250、DトラッカーX、ホンダCRF250ラリー)


時代劇とヒーローもの  川合伸旺お代官様 おまえも相当悪じゃのう。w

2016-12-15 19:41:26 | 時代劇とヒーローもの

以前からうちで悪い笑みを浮かべている川合代官様です。なんども成敗されて殺されてました。w

 

 

うふふ おぬしも悪じゃのう・・・www

弥七が悪代官を成敗! 成敗してくれるわ!

 


時代劇とヒーローもの   中谷一郎さんのフィギュア 弥七

2016-12-14 20:58:34 | 時代劇とヒーローもの

ヤフオクで売っていたので買いました。このフィギュアなぜかったかというと・・・先般亡くなった知人の若い時にちょびっと 似ているから。中谷さんよりやさしい感じでしたが顔が四角いところが良かったわけです。笑

 

 

後ろに悪代官も持っています。 色々な付属品はついていて着付けがややこしいんです。w でも、これちゃんと ふんどし までついていて至れり尽くせり。笑 代官の刀奪って 着流し浪人にしました。 


備忘録 9・10・11・12月 四か月分

2016-12-11 08:03:13 | サンゴ水槽

 

変化はないので今月分も加算して書いておきます。笑

白点病の洗礼を受けてから1個水槽はたたむわ、そのために魚をATさんに引き取っていただくわ、でさんざんでございました。

しかしニシキヤッコが命拾いしたのは良かったと思います。現在では以前と変わらない体色で元気でいています。

しかしサンゴの方はほとんどなくなってきていますので寿命のもうないものはあきらめて、今度は強力な光線が不要な

ソフトコーラルで飾るのも良いかと思っています。

 

以下はサンゴの導入日と経過の備忘録   (2016年 9・10・11・12月 末日分)

 (AR)=アクアラグナで購入

(AT)=アクアテイラーズで購入 
(AF)=アフリカ大阪店で購入 
(FW)=フリーウオーターで購
(BH)=ブルーハーバーで購入
(YD)=やどかり屋で購入
(DA)=ディスカウントアクアで購入 

<5年以上経過組>

トゲキクメイシ    2008年8月…8年5か月経過(AT)絶好調 底面に増殖中

オオタバサンゴ    2009年10月…7年1か月経過(AR)ディスクに触れて30%溶ける

サオトメシコロサンゴ 2009年12月…7年1か月経過(AR)大変調子良い。色がブルー化してきた。

シャコガイ2010年4月 …6年10か月経過(AR) オキシドール入れてからちょっと不調

 エダハマサンゴ(大) 2010年7月…6年6ケ月経過(AR) かなり小さくなってきてそろそろ寿命

カリブディスク    2009年10月と思う。…6年6か月経過(AT)好調 分裂し増殖 

<3年以上経過組>

 ブルーディスク     2013年ごろ  4年11か月経過 ヤドカリ屋さんで購入したライブロックについていたのが大増殖

                                                      

魚 
ソメワケヤッコ      2008年5月(AT)…8年7か月経過 9年目挑戦です。

ハナゴンベ        2011年7月…(YD)5年5か月経過  

ニシキヤッコ       2011年7月…(YD)5年5か月経過

アサヒハナゴイ      2016年8月 (AT)5か月経過

 

今月のアボーンサンゴ&FISH

 グリーンボタン    2011年10月 5年5か月経過(通販)   

ナンヨウハギ       2016年8月1か月経過  ATに引き取り

 キイロハギ        2012年5月…(BH)3年10か月経過  ATに引き取り

ルリヤッコ        2016年2月・・・(AT)7か月経過・・ ATに引き取り。


ミラーマン45周年記念!

2016-12-09 20:15:21 | 時代劇とヒーローもの

ミラーマンは本年12月5日で放映45周年記念となりました。1971年放映から45年経過しました。

私のサイトではミラーマンを中心に情報を交換したり個人で楽しむ程度(収益化はしていません)のファン向けの動画を配信し皆さんと共に楽しんできました。

動画サイトでは3年前配信の「ミラーマン点描」が20500回を超え、続編や和崎俊哉さんや工藤堅太郎先生のご紹介サイトもUPし。少しづつですが視聴回数は増加しています。ご覧いただいている皆様には感謝いたします。

 



手前味噌的なコメントはさておき、ミラーマンはウルトラマンシリーズと並んで語られることが多く、ウルトラマンは続編が続々と生み出され半世紀にわたってその時代のファンを育ててきた功績はありますがミラーマンはこれ1本のみで続編は存在しません。

続編が色々作成されると宣伝効果はあるかもしれないですが次第にありがたみ?が薄れてき(経済学でいう限界効用逓減の法則といいます)ファンの共感も世代で異なるので続編シリーズは一長一短があります。その点ミラーマンは1本のみで失うものがなく、そのファン層が思い出とともにこれからも大切に賞賛を育てて行ける特撮TVと思います。

 


ウルトラシリーズの他に、下手な評価は致しませんが、色々「○○マン」TVが出てきましたが、DVDで再販されるような人気シリーズはあまりない気がします。(知らないだけかもしれませんが)しかし、ミラーマンの世界は独特で、ドラマ性と人間の葛藤を描き出す特撮番組という点が後程高い評価を受けることになったのは間違いないです。(当時は視聴率だけで勝負する番組が多かっただけに特殊という意味です。)

キャストもベテラン俳優と新人俳優の混成であった点も良く、特に主演の石田信之氏と言えばミラーマンと固定化されているのはウルトラセブンの森次浩司さん 初代ウルトラマンの黒部進さんなどと同様で、これだけでも大変価値があります。

 


主演の石田信之さんは現在闘病生活を送っておられ、自らのブログで癌のインベーダー撲滅作戦を宣言されました。同じように罹患されている人々と共感の下に頑張っておられます。これからも共演者の皆様と共にいつまでもお元気でいただきたいものです。

45年のミラーマンがその後100年経過してもミラーマンとして語り継がれる名作になれば一ファンとしてこの上ない喜びです。

 

 

ちょっと肩の凝らない動画作ってみました。ミラーマン45周年記念 ミラーマン面白塾


バイク日記その159 Kawasaki D-TrackerX   2016年RBラストツーリング 松坂方面

2016-12-08 22:00:34 | バイク日記

 

本年のバイク屋さんのマスツーリングは12月4日をもって終了しました。

ラストツーリングは松坂方面でした。飯高町にある山茶花の大木を見に行くツアーです。途中冬桜が咲いているスポットも訪問しました。20台のバイクが集まり皆で和気あいあいと過ごせます。

午後からは雨と予報では言っていましたので、最終目的地まで行くかどうするかを迷いましたが天気もよさげなので目的地まで決行しました。

 

針インターまではグループごとにわかれて走行性能の良いバイクは先行。速力の劣るバイクは後発としてそれぞれにストレスのない走りをしました。

DトラッカーXは走りでいえばその中間を行く車です。さすがにリッターバイクの絶対性能にはおとりますが120kmぐらいまでは楽にでますので名阪国道のような中途半端な一般国道では充分なパフォーマンスがあります。とはいえ、急こう配に差し掛かると110km程度が限度で失速気味なのが玉に傷。

 

女性の参加も多く250-400ccクラスの車も混じっていましたが、スズキのボルティーなども脚力がやや劣るとはいえ、軽量でパワーウエィトレシオも高く100km程度の速力は急こう配でも保てていました。やはりバイクは軽量が物を言う良い例ですね。

 

午後は雲行きが急に怪しくなり二時過ぎにはポツポツと小雨が降り出して帰りは下道でしたが大急ぎしました。かなりの速さで走りましたので覆面が怖かった。w

 

 余興としてクリスマスコスチュームを5人ほど着て走行しました。はずかしかったけれど私も着せられて・・・www

還暦祝いとかです。w

上の人は私と違いますよ。ホンダVFR800のツアラーに乗っておられます。体格もこの人はツアラーです。笑

 

いつもバイクツーリングでお世話になっているリーダーご夫妻には厚く御礼申し上げます。

 

2016年RBラストツーリング 松坂方面 山茶花クリスマスツーリング


和歌山大好き・・・小説 有吉佐和子著 「有田川」

2016-12-06 19:07:40 | 和歌山大好き

有吉佐和子さんといえば有名な小説家で「複合汚染」「恍惚の人」「紀ノ川」などの名作がずらりと並んでいます。特に恍惚の人は映画化され、進行度が強い認知症を老人をテーマにした現在の社会問題を鋭くえぐった作品としてベストセラーにもなりました。

 

有吉さんは和歌山県の生まれで三大川小説を残されました。「紀ノ川」「日高川」そして「有田川」です。そのうちの「紀ノ川」は1964年にNHKでテレビドラマ化、1966年、中村登監督により松竹で映画化され全国にセンセーションを巻き起こしました。

 

さて今回、三大川小説の内私が興味を持ったのは有田川の蜜柑栽培を舞台にした「有田川」です。先般小説の舞台になった有田市宮原地区の老舗農園「滝庄農園」さんを訪問させていただきその実に美しい景観に感動したので小説にも興味を持ち、読んだ次第です。

(美しい蜜柑山。遠くに海が眺められるという最高のローケーション!)

 

小説を多忙なネットユーザーの為に感想を要約すると

・周囲の風景の描写が実に美しい表現で描かれている。特に出だしは見事。

・主人公は貰い子という肩身の狭い運命を背負いながらも蜜柑栽培に情熱を燃やしその人生を、たくましく生きる女性として見事に描かれている

・蜜柑の栽培の勉強になった。栽培は一苦労である。

・有田の蜜柑はやはり日本一だと思った。

 

(滝庄農園さんから届いた蜜柑です。やや小粒ですが皮に張りがあり実につややか。もちろん味も抜群です。)

主人公のたくましく生きる生き様も素晴らしいものがありましたが、私の場合、併せて周辺の景色の描写の方にも大変ひかれたと思います。 

小説家の描写や写真を見てもたしかに充分綺麗なのだけれど、美しいものは海中のサンゴや魚でも自分の目で見て触れることが大切と思っており、逆に実物を見てから小説の描写を味わうと格別なものがあります。実際有吉さんの描写は素晴らしかったです。

手前味噌な発言で恐縮ですが、たいがいの読書感想に重要な視点を欠いていると感じます。

それは生業とはいえ、その美しい田畑を何代もの世代で守ってきた人々こそすばらしいと思うのです。(数世代の継承だと100年ぐらいの時間になる!)

 

(右側の蜜柑はスーパーで買った他府県もの。皮がむけやすいが味はイマイチ。左側は有田の滝庄農園さんの蜜柑。皮を剥こうとするとボロボロと崩れるが味が抜群!)

 

多くの人は商売だからとか結局広大な田畑で相応に安定した収入もあるからという気もちがあるからだろうとはおもいますが農園管理は並大抵な苦労ではないはずです。風が吹いているから雨が吹いているからでは放置できない。現在では機械化が進んでおり昔からは楽になっただろうとは言え堆肥、剪定、防虫、収穫の一連は一筋縄ではいかないと容易に想像できます。美しい景色は無形文化財でなく、有形の文化財と考えれば、私が目にした蜜柑畑に美しい蜜柑が人の管理がなく結実しないと、もはや美しさも半減し文化財の価値がなくなるような気がするのです。

 

それだけに美しい光景を残してくれる皆さんにはいつまでもお元気でいただきたいと切に願います。