本当の心配

母の持病は『慢性腎不全』である。
その為、
今まで腎臓の専門医に、
痛み止めや抗生物質等の薬を止められてきた。

今回の手術にあたり、
麻酔や抗生物質を投与され、
腎臓にどれだけのダメージを及ぼすか・・・

退院後の心配をする以前に、
退院できるかどうか？の心配がある。

でも、
手術をしない、という選択はなかった。

腎臓は、
いつ悪化してもおかしくない状況だった。
手術をしてその時期が早まっても、
致し方ない。

手術の次の日に、
担当医から、
腎臓の状態が良くないねぇ。
内科の先生にも診てもらっているけど。

午後訪ねて行くと、
イビキをかいて寝ていた。

しばらくしてやって来た先生の問いかけにも、
やっと頷くくらいだった。

そして、
口の中を清掃してくれている時も、
「ありがとう。」
「世話かけます。」
と言うものの、
目はつぶったまま。
すぐに寝てしまう。

リハビリの先生が、
足を動かしてくれるが、
「痛い！痛い！」
と、声を上げるも、
目をつむったまま。

終わると、
「ありがとうございました。」
と、ちゃんと挨拶する。
も、
すぐに寝息をたて、寝入ってしまった。

身体がキツイのかな？
大丈夫だろうか？