ラジオ深夜便38・・・明日へのことば「ありがとう」

 9月20日関西発ラジオ深夜便午前4時台、「明日へのことば」は、お大師様に導かれ~韓国伝統舞踊家から四国・徳島の住職へのタイトルで、四国八十八か所・第十三番札所大日寺住職　金　昴先さんが出演されていた。

過日、BS-TBS「徳さんのお遍路さん　四国八十八カ所 心の旅」で、金さんのことは知っていたが、6年前ご主人の前住職が亡くなったあと、当時9歳の長男がお父さんの跡を継ぎたいから、お母さん頑張ってのことばに、韓国へ帰りたい気持ちを抑えて真言宗の僧侶資格をとり、息子が成人して跡をつぐまで住職を務めることになった話。

僧侶資格をとることについては、外国人で女であることから反対意見もあったようだが、日本語の勉強から始まって、必死に周囲の理解を得て、現在に至るまでの苦労がにじみ出ていたインタビューだった。特に日本語の勉強が大変だったらしいが、番組の中で言われた「日本語のありがとうは世界一のことばです」に感動した。

亡くなった前住職は金さんに、毎日様々な場面でありがとうを言っていたそうで、今は金さんが毎日亡き前住職にありがとうを言っているという。先日、テレビ番組で見たパリの観光スポット「愛してる」の各国言葉のパネルに、日本語の「ありがとう」がどういうわけか混じっていたのを思い出した。

私もこの「ありがとう」が大好きだ。特に今のカミサンにありがとうを言い続けている。介護しているハチにもありがとう。そして、苦労をかけたおふくろにも、27才で亡くなった前妻にも「ありがとう」を思い続けている。神・仏・人それぞれに感謝している。