:原稿なして書いていますので,筆足らずでしたらすいません:
〔ここからは,一部内容全て紹介しますので見ていない方は気を付けてください(全編,英語字幕付き・・・でも,それすらよく解らなかったので僅かに読み取った単語や展開・人物の行動で内容判断)〕
◎マスク(2009年ジェローム・ブルベス)◎
短編3プログラム全て冒頭で流されました。
二つの面の戦いが見た時,一番手に浮かんだのが「ゼルダ:ムジュラの仮面」ムジュラVS鬼神のラストバトル(笑)。どう見ても,それしか浮かばなかったです・・うむ~~~。それにひっかかっるのは,なんて日本調な曲調に能か歌舞伎のような動きなのでしょうか?そこら辺が,どうも日本を意識過ぎる気もしますしエンディングでのスタッフロールで戦い描写に使われた格闘模範がボクシングだったそうですがなんかそこだけ西洋という感じです。やるんだったら,せめてタイ式キックボクシングかクンフーでの棒術にして欲しかった気が・・・・そこまで見てすっかり興ざめしてしまいました。
◎第1部=僕たちは機械じゃない(全11タイトル)
○「風車の村(2005年フロリアン・トゥレ)」
≪風車のふもとに住む村人達は,風車が回れば回るほど動き回り止まると動かなくなる。ある日,風車の部品が一つ取れ一人の男が自由に動けるようになると初めて村と風車の関係を知りゾッとする。そして,風車を壊しに行くが村人達に止められそうになる。しかし,何とかして風車をふもとの川まで落とすと今度は風車は川の流れで回るようになり,村人達も自然のリズムを取り戻す・・・≫
↑の作品は比較的控えめな方ですが,実社会の薄気味悪さを掘り下げています。作品に描かれている世界や出てくる登場人物は,まさに私達であり気付かずにこんな恐ろしい状況下に置かれているんだと再確認してしまった時間でした。明日からは,ここで見た映像が何かと浮かんできそうでなんだか怖いです。フジの「世にも奇妙な物語」を短時間でやってしまうのはやはりフランスや欧州の人ならという感じです。
◎第2部=夢見る子供たち(全14タイトル)
○「初めての旅行(2007年グレゴワール・シヴァン)」
≪おかあさんがいる駅まで,ちぃちゃなワンパク娘に振り回されつつお父さんはわが子が生まれてから今までを振り返り「いつもママというけど,僕の事も言って欲しいな」と思いながらやっとママの所へ・・・娘にパパーーといわれ大喜びのつかの間電車に忘れもの・・・≫
○「誰かの住むお城(2003年ピエール=リュック・グランジョン)」
≪小学生の遠足でとある古城に見学に。
気弱な男の子は,薄暗く不気味な城が馴染めずすぐに外に出てしまう。みなの帰りを待つその子に,切符売り場のおじいさんが案内してあげるからおいでと誘う。坊やは喜んで,おじいさんと手をつないで再び城内に≫
と,ちょっと怖い話にクレヨンしんちゃん風な子供らしい突飛な発想が出てくる昔風中国の学校を舞台にした「パピヨン(2005年ツィー・チャン)」の4篇が特に好きです。逆に子供向け教育でしょうか,美術史の紹介のようなものがありましたがやたら解説というかコメントが多すぎて嫌になりました。映像的にはすごくいいものがありそれに乗っけて,簡単にコメント付けてくれればいいのにあーーうるさかった(本気に,)!!!
ゾウがトランポリンやっているのも,はっきりいって(~_~)・・・これ本当に技法を見せたいがために見えて,かなりへこたれました。
◎社会派アニメ(全12タイトル)
○タデウス(2000年フィリップ・ジュリアン)
≪チェチェンからやってきた少年が,一生懸命にクラスに溶け込もうとするがチェチェンへの偏見を持ち本当の姿を知らない級友ともめた挙句結局学校から出て行ってしまう≫
こういったものから,戦争でのフランス/ドイツでの植民地や留置所での非人道的行為を描写したものから当世風なエコをテーマにしたものとありましたがやはり,戦況下でのおそましい出来事・行為を描いた作品をみて心の底から込み上がってくるものがありました。逆に,戦況下日本がした事を振り返り同じ日本人で全くの戦後生まれ(1972年生まれ)ながらも深く後悔の念にも捉われました。私達が,そうした惨劇を語り続け将来につないでいかなければならない使命を強く思いました。
エコについては,「小さな星の王子さま(2002年Zola・Trofimova)」はいいですね。きれいにしても,結局自分が汚しているというオチ。
でも,ここでも若干説明過多だったり技法に捉われ勝ちなものやただ同じシーンを繰り返す単純すぎるのもあったりしました。
3テーマでの短編を見たに過ぎませんが,独特な世界観でした。でも,全て2000年以降でその前の作品や子供向けに娯楽/教育,それぞれ,実際TVで放送されているシリーズをダイジェストに見てみたいです。後,以前,1990年代に日本アニメに対してかなり講義運動があったり日本アニメに対抗して自国アニメ産業と技術向上運動がなされたと聞き及びましたが,そういった事も是非カルチャー講座という形で日仏アニメ対決史も。
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