前田憙孝の牢人日誌

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泣かされる仕掛けられる罠

2010-10-15 11:21:56 | 日記
仮釈を貰うまでの経過として、パロルが入り
刑務所の調査専門・看守(分類)によって調
べられ、上手くいけば外からの保護観察官の
面接(仮面)、最後に保護観察所の委員面接
(本面)が行われるのを述べてきた。

これらがすべて順調にいくと、釈前教育が三
回ある。四回の時もあるらしい。月に原則二
回しかないから、この釈前だけで約二カ月か
かることになる。

本面が終わると、もう仮釈を貰ったような気
持ちになっているから、釈前教育が二カ月か
かるのは実に長い。

そして、釈前教育が終わったからと言って手
放しでは安心できない。この間にも、仮釈を
出していいかどうか、最後まで検討が続いて
いるのだろう。

あるものは、パロル―調査―仮面―本面―釈
前教育まで全部終わっていて、あとは仮釈を
待つだけになってから取り消しになった。

理由は、パロルに書かれた内容や面接の時の
話と、事実が違っていたことが発覚したため
だった。

彼の話だと、交遊関係だったと言う。全く関
係ないと発言していたが、そうした人の事務
所に出入りしていたことがバレたのだそうで
ある。

淡々として、むしろ苦笑気味にその原因を語
ってくれたが、仮釈直前になっての取り消し
は彼の心を察するに余りあるものがある。結
局、彼は満期まで居らされた。

ところで、釈前教育を受けるともなると、回
りも仮釈で出る者ということが分かって、人
間関係も段々希薄になってくる。当然、妬み
もあるわけだが、注意しなければならないの
は事故を誘発するように仕掛けてくる人物が
いることだ。

ちよっとしたことで懲罰行きともなれば、そ
の理由の如何を問わず仮釈は、吹っ飛んでし
まう。釈前教育の前後はそれこそ石橋を叩い
て渡る様な生活を余儀なくされるのである。


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