クリスチャン・ディオールの後継者に指名された21歳のサンローラン。
「僕にできるのは作品を作ることだけ」
というサンローランを公私ともにサポートしたのはピエール・ベルジェ氏。
徴兵されて、精神に異常をきたしてしまい、ディオールから解雇されてもその才能を信じて支え続けます。
サンローランが「結婚したい」と言ったモデルのヴィクトワール。ディオール時代から仲がいい。
若いころから責任ある立場にあって若者らしいことはなにもしてこなかった、というサンローランが彼女の前では唯一普通の青年に戻れる、そんな相手に見えました。
でもベルジェの策略?によりサンローランの元を去ることになる。(男の嫉妬ってコワいわ~と思ってしまった)
やがてサンローランは重圧からアルコールやドラッグにおぼれてそれが体を蝕ばんでいく。
ベルジェはドラッグ仲間との関係を断ち切ろうとする。どんな状況でもサンローランを支え続けます。
ジャック・ド・バシェールと出会い愛し合うようになったサンローランはベルジェの制止を振り切って彼に会いに行こうとして、
「彼を愛してる。でも生涯の男は君だ」
と泣きながらいうんですけどその言葉がすべてを語っていたような気がしました。
バシェール役 グザヴィエ・ラフィット
コレクションの最後には、ランウェーを歩いて挨拶するのですが、遠慮がちに出てきてお辞儀をするサンローランは内気で恥ずかしがりの青年。晩年もその姿は変わることがありませんでした。
サンローラン役のピエール・ニネがほとんどのシーンをスーツ姿で演じていてそのたたずまいが本当にエレガント!
そしてささやくように恥ずかしそうに話す姿がとても印象的です。
動画サイトでサンローラン本人の映像をみたらまさにそんな話し方。驚くくらいそっくり!
・・・なんですが、ピエール・ニネ本人のインタビュー映像はとても早口で饒舌でした。
同じようなこの時期にギャスパー ウリエルもサンローランを演じています。 ギャスパー・ウリエル版「サン・ローラン」こちらもぜひ観てみたいですね。
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