コードネーム U.N.C.L.E.のアーミー・ハマーが出演してる、ってことでレンタルして観ました。
映画の公式HP こちら
1924年にFBI初代長官に任命されたジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)は、歴代の大統領に仕え、数々の戦争をくぐり抜け、半世紀にわたって法の番人としてアメリカをコントロールしてきた。しかし、フーバーには絶対に人に知られてはならない秘密があった……。 (Yahoo映画より)
20代から50年の間FBIの長官であり続け、8人の大統領に仕え、誰もが恐れた人物。
科学捜査の基盤を築き犯罪者の指紋を管理するシステムを作った人物。多くの凶悪犯罪者の逮捕、マスコミやコミックをうまく使ってFBIを子供たちの憧れにした人物。
でも反面、要人たちを調べ上げ(盗聴やごみ箱漁り)秘密を握り、その極秘ファイルを使って権力を手にした人物でもあったようです。
女装趣味があってクロゼットゲイだった、とも言われているそうです。
70代のJ・エドガー・フーバーが部下に回顧録のための口述をしているシーンから始まります。
1895年に生まれ厳格な母に育てられたエドガー。ロースクール卒業後アメリカ議会図書館に勤務。ファイリング術を習得します。
ヘレン・ガンディとはこちらで知り合い、知り合って間もなくプロポーズしますが、受け入れられず。でもガンディは秘書として何十年もの間エドガーの側にいることになります。
↓ヘレン・ガンディ 記者発表のカンペを持っているところ
司法省に勤務しその頭角を現す。29歳の若さでFBIの前身BOIの長官に就任。
ヘレン以外にもうひとり絶対的な信頼を寄せていたのが40年来の友人となるクライド・トルソンでした。
はい、腐的な萌えどころ、といえばクライドとのエピソード
もお、きゅんきゅんです。
面接にやってきたクライドを一目見て気に入ってしまったエドガー。型どおりの面接用会話?を2,3、交わして即採用。
1年半の勤務ののち副長官をとオファーします。
「目立つことは遠慮したい。」というクライドに「君が必要だ。」とエドガー。
クライドが出した唯一の条件は
「何があっても昼食か夕食は毎日一緒にとること。」
輝くような笑顔でまるで新婚のヨメみたいなこと言う。(かわいすぎる・・・)以来、フーバーの片腕として、いつも側にいました。
2人で休暇をとって競馬に行く。部屋はスイートルーム(2部屋とるより安くつくから、ってことにはなってますが。)2人だけで過ごす大切な時間。
「君のことを大切に思っている」と言ってくれたエドガーの手を取って、キラキラの目で「愛してます、エドガー」というクライド。
ちょっと恥ずかしそうに、でもとっても幸せそうな、とろけそうな顔で。
でも「私も愛している」という言葉が返ってこなくてちょっときまずそうに待っているクライドにエドガーは「女優のドロシー・ラムーアに申し込もうと思うがどう思う?」と聞きます。
申し込む・・・・?
「ディナーを?」
「いや、食事はもう何回かした」
「いつ?」
「ニューヨークへ行ったときに」
クライドが全く知らなかった話のようで、恥ずかしそうに微笑んでいた顔がだんだん曇っていきます。
エドガーがその女優に申し込もうかどうか迷っているのは「結婚」。それをクライドに意見を求めるなんて酷すぎる。
それも「愛してる」って言われたそのタイミングで聞くなんて。
(「藍宇」で、捍東が藍宇に結婚の報告をした、あのシーンを思い出してしまいました。)
これまで穏やかに意見することや静かに反論することはあってもいつもエドガーに従ってきたクライドが声を荒げます。
「僕をバカにするな。君は臆病で傲慢だ。君の言うことはもう聞かない。僕をクビにしろ、今すぐに!」
グラスをたたき割り、調度品をぶちまけ、そのまま掴み合い、殴り合いになってしまい、エドガーに無理やりキスして
「今後女性の話をしたら僕とは終わりと思え。」
と言い残して出ていきます。
エドガーは「悪かった、すまない。行かないでくれ」と懇願してそして、クライドが出て行ってから「愛してる」とつぶやく。
2人が年老いて、体調がすぐれなくなっても「一緒に食事をとる」関係は続く。
ラスト近く、70代を迎えたクライドがエドガーに言います。
「君の口述は誇張ばかり、ウソもある。世界中の人間にウソをついてもいい、でも僕にはウソをつくな。」
と。エドガーはクライドが面接にやってきた日の話をします。
クライドが入ってくる直前腕立て伏せをしていたエドガー。「暑いですね」とクライドは窓を開けて、落ちていたハンカチをエドガーに渡してエドガーは汗を拭った。
でもあの日汗をかいていたのは腕立て伏せをしていたからではなくて、君を一目見て恋に落ちたから、だと。
この映画大統領も恐れた泣く子も黙るFBI初代長官の伝記映画なんですが、エドガーとクライドのラブストーリーだったと思います。
そして、最後の最後まで忠実な秘書であり続けたミス・ガンディのお話でもありました。
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