GOCCIのオトコヲミガク旅(w)

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「放課後」東野圭吾著、読んでみました。

2007年02月05日 | *本*BOOKS*
 
「放課後」東野圭吾著、読んでみました。



「東野圭吾」14作目です。どうやら東野さんの「デビュー作」「江戸川乱歩賞」受賞作のようですね。

主人公の女子高教諭「前島」の経歴や「アーチェリー部」と言う設定は東野さんの経歴とダブります。

高校教諭と言う設定はお姉さんの職業が影響してるんでしょうか。いつもの如く、何の先入観も無しに読み始めたんですが、主人公が殺されそうになる出だしから、すんなりストーリーに入っていけました。

学校内の教師同士の「大人の人間関係」や女生徒との「ちょっと危険な関係」を描きつつ「本格的密室推理」が展開して行く、そんな中「第二の殺人」が発生し物語はいよいよ佳境に入ってくる。

今読むと少し時代的にずれてる描写もあるが、ラストに向けての小さな、さり気無い「伏線」が幾つも用心深く張られながら物語は進行してゆく。

さすが東野圭吾、決して「デビュー作」に思えるような「稚拙」さは殆ど無く、むしろ「老練」ささえ感じさせる力量は流石だと思った。

犯人が「二人」を殺すこととなった「動機」はちょっと「・・・?」。あと犯人の立場でこのような手の込んだ「殺人」を犯すのも少し不自然な気もする。

最後の最後に「****」「****」により殺人を実行されてしまう終り方は予想外だった。そのラストはそんなに必要もないエピソードのような気もするし、逆に女性は男性とは違う価値観で「行動を起こす」と言う事を強調し「・・・?」の動機の説得力を強調してる重要なエピソードのような気もした。