風(my life)
風が吹く
島の漁師の絞り焼けた身体にも
汗は滲まない
ぽぽぽぽと船の帰る音
浜には寄せる波は、面倒くさそうに
男が帰ったと
秋潮の風が吹く
生きるために生きる男が、
漁を終えて帰る
そんな男が朝飯を食らうとき
都会の男は目を覚まし
シャワーを浴びる
考えたくないことを
音のない静かな夜に考える性質なのだから
当然寝不足の頭で
朝食も欲しがらず、なんだか気持の悪い
夢を見たような、
飲みすぎたような、
余計なことをいっぱい背負いすぎて
下ろし方をまだ知らない
風は夕暮れ、陽が落ちた後に、
ビルの谷間からやってくるだろう
その風に吹かれるまで
一人にはなれない
風が吹く
僕の名前に、僕の身体に、僕の心に
秋は訪れ、夏は去った
幾度も知るその季節に僕はまた立っている
ここが、海なのか、都会なのか
次はあるのか、ないのか
本当は生きていくことが怖い
それでも
これが人生だと言ってしまう前に
あの時生まれた
赤ん坊の僕の為に
何かやることがあるのだろう
「whale song」
風が吹く
島の漁師の絞り焼けた身体にも
汗は滲まない
ぽぽぽぽと船の帰る音
浜には寄せる波は、面倒くさそうに
男が帰ったと
秋潮の風が吹く
生きるために生きる男が、
漁を終えて帰る
そんな男が朝飯を食らうとき
都会の男は目を覚まし
シャワーを浴びる
考えたくないことを
音のない静かな夜に考える性質なのだから
当然寝不足の頭で
朝食も欲しがらず、なんだか気持の悪い
夢を見たような、
飲みすぎたような、
余計なことをいっぱい背負いすぎて
下ろし方をまだ知らない
風は夕暮れ、陽が落ちた後に、
ビルの谷間からやってくるだろう
その風に吹かれるまで
一人にはなれない
風が吹く
僕の名前に、僕の身体に、僕の心に
秋は訪れ、夏は去った
幾度も知るその季節に僕はまた立っている
ここが、海なのか、都会なのか
次はあるのか、ないのか
本当は生きていくことが怖い
それでも
これが人生だと言ってしまう前に
あの時生まれた
赤ん坊の僕の為に
何かやることがあるのだろう
「whale song」