
徳島解禁日に行こうぜぇ~とのお誘いが老友(オイラより年長)からあり、さぁ~てねぇ・・・と思ってた。
老友ご指定の渓は幅も狭く二人で釣る余裕もあまりない。
しからば場所を変えて釣るしかないかな?と。
で、解禁前日になって渓探索に出掛けた。
実はここは余り良く知らない渓なので、自分が知ってる場所は老友も
釣りたいだろうから、そこ以外で釣れそうな場所を下見する。
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しかし、いかんせん初めてに近い渓はどこがポイントなのか良く判らない。
何箇所か、入れそうな場所を確認したが今の時期魚がいるのは
比較的大きな淵に限られる。
平瀬なら簡単に場所が確認できたが、どうも釣れそうな雰囲気は無かった。
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明けて3月一日・・・・前日は
目が醒めたら老友にお付き合いしようか
目が醒めなければ囲碁のとりこになろうかなどと考えながら寝たものだったが
早く寝たせいか、6時過ぎに目覚めた。
ちょこっと老友に電話してみると、
おお!気合が入ってるぞ・・・既に家を遠く離れた場所を車で移動中。
昨日川探索した結果を伝えて
沢山釣って来るよう激励。
さぁ~てなぁ。
オイラも何処かへ行こうかなぁと思いつつ
若い釣り友達に電話してみる。
りりりり・・・ハイハイ!と返事。
なんでも、ゆっくり目に出発してダメ元で初めての川へ行くつもりがだとか。
おお~それに乗せて貰おうぢゃないか。
なんでも川の名前も知らないのだという。
それも面白いぢゃないの?
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朝8時に待ち合わせて、名も知らぬ川へ行く。
入渓したのが9時半くらいだったか。
途中で地元の人に遊魚券は何処で売ってるんですかい?と尋ねたら
そんなもん、いらんよ。との返事。
漁協が無い川のようである。
これは嬉しいよな。
吉野川の年券は1万円也である。
入渓直後・・・
いきなり八寸のアマゴが掛かったぞ!!
こりゃぁ幸先が良いやと喜んだのがいけなかった。
いったん掴んだ魚が身をくねらせた瞬間、オイラの手から川へジャンプ。
なんてこったい。
なんだか派手な朱点の散った妙なアマゴではあったが。
同行のIさん、川虫で釣る!と決意も固くクロカワ虫やらオニチョロなんかを
取ってるぞ!えらい、えらい。
オイラは楽して前回の釣行で師匠にもらったブドウ虫を。
しばらく遡行していると・・・
先行してたIさんとMさんが淵で陣取ってた。
下流から淵を見てたのだが、なにやらIさんが慌てている様子。
どうやら大きいのを掛け外したらしい。
二人に呼ばれて行って見ると、ここを釣ってみろ!との指示。
で、おっとり刀で駆けつけて仕掛けを放り込むと
ガンっと良い当たりがぁ~
この右端から放り込んだ仕掛け。
その先に・・・・
こんなのが住み着いていて。
Mさん、タモを出して掬ってくれました!!
な、なんと31cm!
Iさんが活性を上げてくれた魚を師匠がくれたブドウ虫で釣り、Mさんが掬った!!
もぉ~なんといってもみんなの合作みたいな尺アマゴなのでした。
この後、同じ淵で二尾目のアマゴが掛かるも水中でヒラを打って逃げられた。
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午後からは上流・下流に分かれて釣りましたが大した釣果はありませんでした。
さぁ~こうなれば・・・
徳島解禁・尺アマゴ祝いをしない訳には参らなくなりました。
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一旦Mさん宅へ戻り
同じく釣仲間が経営する蕎麦屋のSさんのお店へ上がりこんで
アマゴの刺身を肴にビールだの日本酒だのをガバガバ飲って・・・・
Sさんの料理は素晴らしく久しぶりに食べたアマゴの刺身は
関アジより旨い!とはSさんの弁。
骨も二度揚げしたのでパリパリでこれまた超美味。
Sさんが揚げた天麩羅も併せて最高。
どうやって家に帰ったのか?
意識が失せておりました。
オリンピックでメダルを取った人の気持ちがよ~くわかりました。
最初のうちは実感が沸かなかったのですが・・・
じわり~っと喜びがこみ上げて来ました。
蕎麦屋のSさんやら、奥方まで引き込んで2升ほども飲んだらしい。
勿論、オイラが一番飲んでしまった。
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意識を失ってから電車で帰ったのか・・・どうしたのか。
気がついたら布団の中!
体中が打撲で痛い。
なんどもひっくり返ったらしく
あちこちに擦り傷、打ち身。
こりゃぁ~渓歩きよりも宴会帰りの方が危険なことも良く判りました。
いい魚ですね。
私はなんと、まだ一度も行ってないのです。
その訳は、ちょうど二級船舶免許の準備をしていまして。今日は朝6時前の電車に乗り、実技講習場所へ。再来週に国家試験です。
早くゼロ釣法でアマゴに会いたいなぁ~
そちらの解禁はいつだったんですか?
船舶免許ってことは海の釣用でしょうか?
ゼロの釣・・・一度やってみたいなぁ。
川でも使えるし、実家に帰省すれば父のレジャーボートを運転しようかな、なんて。
でも…まだまだだねッ…
けど、サゾカシ弾けた事でしょう(笑)
その元気がアレバ、何のその…源流にまだ二、三年ゎ、足を運べる夢ゎ見れるでしょ…(爆笑)
ホント、たぶん・・・今年の最初で最後の尺アマだと思います。だって、尺アマなんて4年に一度の大事件。
まるでオリンピックみたいなもんだから、アタシにとってはね。
源流なんか、オイラのテリトリーぢゃないもんね。
夢だけにしときたいもんですわ。
でも、これでしばらくはルアーの誘いには乗れなくなりましたぁ。
ブドウ虫を有難う!!
訳のわからない谷で、よくぞ釣り上げました。
でも、渓流釣りって本当に偶然の積み重ねですよね。どんなに良い川でも、釣れないとき釣れない。逆に、期待せずに行った川で爆釣になったり。
結局言えることは、とにかく川へ足を運ぶことですよね。
人生も同じだと思います。とにかく、やってみることが大事。
若造が生意気なこと言って、すいません。
様々なめぐり合わせで釣れてしまう。
これは!運命としか言いようがないぢゃないですか?
しかも、大きな奴が棲んでいそうな谷を選んだ訳でもなく。
大した期待も抱かずに、緊張感もなく竿を出したら釣れちゃった・・・出会い頭の事故みたいなもんですから。
10年で3尾目ですから、3~4年に一度の事件です。
みんなでお祝いするのが一番ですね。
もう少し暖かくてマムシなんかが出ない時期に限った釣というのも、余裕があって良いですね。