朝、洗濯のために外に出る。むせるような金木犀の香り。思いっきり深呼吸する。いい香りだなぁ、金木犀の香りにこんなに幸せを感じたことはない。と言うのには理由がある。Papasanは金木犀が咲いているのは見ることは出来るが、このかぐわしい香りを嗅ぐことができないからだ。食べ物の味がわからなくて、私に「味盲」なんて悪口を言われていた。味の基本は香である。香りがわからなければ味はわからないと言ってもいい。おそらくその辺りから病気が進行していたのだろうが、健康な人間は病気を理解しようと思わない欠点があり、私もご多分い漏れず、気にもせずにいた。早く気が付いていてたら、少しは違っただろうか??大分いかれてきたとはいえ、まだまともなところもある私の五感。感じられる喜びを大切にしよう。
物干し竿をわが物顔に占拠しているのはジョロウグモたち。毎朝「ごめんよ、どいて!」と私に取り払われて憮然としている。
物干し竿をわが物顔に占拠しているのはジョロウグモたち。毎朝「ごめんよ、どいて!」と私に取り払われて憮然としている。