気象庁の長期予報が大幅に外れたので,苦情が相次いだそうです.でもって,スーパーコンピュータ導入で精度向上に努めたいんだそうです.だけど,どんなスーパーコンピューターを導入したところで,数ヶ月も先の天気予報の精度が上がるとはとても思えません.長期予報をどのように気象庁が行っているのか知りませんが,おそらく予報者自身の経験則に基づく予報などを総合的に判断して予報を発表しているのでしょう.数ヶ月先の天気に影響を与える要因がかなり分かっているならともかく(海流や海面水温など一部影響があると思われるものは分かってきているようですが),それ以外の要因や局所的な影響も大きそうですし現状では正確な長期予報は難しいでしょうね.と言うか,これから先も不可能なのではないでしょうか?
苦情を言われたので,このような形で努力します,とアピールすることが大事なのでしょうがなんともずれた感じがぬぐいきれません.そのような意味のないアピールよりも,長期天気予報の限界を素直に伝えて,その上で現在の状態から今年の夏はこのように予想されます,と発表するのが筋だし一番誤解を避ける方法だと思います.実は長期予報にはものすごい限界があるのだということを一般にきちんと知らせていないので,この冬のように大きく外れたときに苦情が出てしまうのではないでしょうか?アピールすべきは最新のスーパーコンピューターでなく,予報の限界についてでしょう.
苦情を言われたので,このような形で努力します,とアピールすることが大事なのでしょうがなんともずれた感じがぬぐいきれません.そのような意味のないアピールよりも,長期天気予報の限界を素直に伝えて,その上で現在の状態から今年の夏はこのように予想されます,と発表するのが筋だし一番誤解を避ける方法だと思います.実は長期予報にはものすごい限界があるのだということを一般にきちんと知らせていないので,この冬のように大きく外れたときに苦情が出てしまうのではないでしょうか?アピールすべきは最新のスーパーコンピューターでなく,予報の限界についてでしょう.