相変わらず、テレビ等で取材を受けては、「的中率は6割だ!」と主張し続けている、早川正士教授らの「地震解析ラボ」。彼らの2012年4月の地震予測実績が発表されましたので、検証してみました。
…結果は、またも見事なまでの「外しっぷり」です。
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まず、「地震の巣」とも言うべき、地震が頻繁に起きている東北~関東の太平洋側に対しての予想ですが、実際に発生した地震の間を縫うかの様に、彼らの予想が見事なまでに外れているのです。
彼らは、4月3日~11日に発生予想期間を設定し、M6前後の地震が北海道~東北に発生すると予測しました。ですが、この予測期間にはこの規模の地震は起きず、彼らは予測を撤回しました。そして、まさにそのあとに、M6に迫る大きな地震が発生したのです。実に見事なハズレです。
2012年4月12日 23時51分頃 福島県沖 M5.9 最大震度4
2012年4月13日 19時10分頃 福島県沖 M5.9 最大震度4
また、この期間中、彼らは千葉県付近に全く予測を出していません。ですが、そんな彼らをあざ笑うかのように、千葉県に以下の地震が発生しました。
2012年4月29日 19時28分頃 千葉県北東部 M5.8 最大震度5弱
そして、(よせばいいのに)北陸や九州や四国や沖縄地方にも、M5前後の地震予測を発表しましたが、全てハズレ。どの地域にも、それらしい地震は、全く発生していません。
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ここまでくると、もう冗談では済まされません。これだけ地震を全く予知できておらず、地震予測能力が皆無であることをさらけ出しておきながら、いまだに「的中率6割」だと喧伝する早川氏らは、悪質だと言わざるを得ません。
「電離層に目をつけたが、なかなか有意な予測ができない」ということ自体は、何ら責められるべきことではありません。「できない」あるいは「難しい」ということが分かるだけでも、その分野の研究において有意義であり、大きな一歩になるからです。
ですが、明らかに「できていない」のに、「できている」と言い張ることは、科学の発展に極めて有害です。そして何より、実際に足を使って各地で観測を行い、地震予知の実現に近づこうと奮闘しておられる他の地震学者の皆さまに、非常に失礼な態度だと思います。
このような「嘘」に近い喧伝を続ける姿勢に対しては、これからも声を強めて批判していきたいと思っています。
…結果は、またも見事なまでの「外しっぷり」です。
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まず、「地震の巣」とも言うべき、地震が頻繁に起きている東北~関東の太平洋側に対しての予想ですが、実際に発生した地震の間を縫うかの様に、彼らの予想が見事なまでに外れているのです。
彼らは、4月3日~11日に発生予想期間を設定し、M6前後の地震が北海道~東北に発生すると予測しました。ですが、この予測期間にはこの規模の地震は起きず、彼らは予測を撤回しました。そして、まさにそのあとに、M6に迫る大きな地震が発生したのです。実に見事なハズレです。
2012年4月12日 23時51分頃 福島県沖 M5.9 最大震度4
2012年4月13日 19時10分頃 福島県沖 M5.9 最大震度4
また、この期間中、彼らは千葉県付近に全く予測を出していません。ですが、そんな彼らをあざ笑うかのように、千葉県に以下の地震が発生しました。
2012年4月29日 19時28分頃 千葉県北東部 M5.8 最大震度5弱
そして、(よせばいいのに)北陸や九州や四国や沖縄地方にも、M5前後の地震予測を発表しましたが、全てハズレ。どの地域にも、それらしい地震は、全く発生していません。
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ここまでくると、もう冗談では済まされません。これだけ地震を全く予知できておらず、地震予測能力が皆無であることをさらけ出しておきながら、いまだに「的中率6割」だと喧伝する早川氏らは、悪質だと言わざるを得ません。
「電離層に目をつけたが、なかなか有意な予測ができない」ということ自体は、何ら責められるべきことではありません。「できない」あるいは「難しい」ということが分かるだけでも、その分野の研究において有意義であり、大きな一歩になるからです。
ですが、明らかに「できていない」のに、「できている」と言い張ることは、科学の発展に極めて有害です。そして何より、実際に足を使って各地で観測を行い、地震予知の実現に近づこうと奮闘しておられる他の地震学者の皆さまに、非常に失礼な態度だと思います。
このような「嘘」に近い喧伝を続ける姿勢に対しては、これからも声を強めて批判していきたいと思っています。