「地震解析ラボ」が2012年2月に発表した地震予測情報が、彼らのサイトで公開されました。さっそく、検証してみましょう。
この期間、地震解析ラボは、以下の8件の予測を発表しています。
予想期間 予想震央域 予想規模 結果
-------------------------------------
2/07~15 静岡県 M5台前半 →ハズレ
2/11~18 日向灘 M5台前半 →ハズレ
2/11~19 長野南部 M5台前半 →ハズレ
2/14~22 茨城~千葉 M5台前半 →的中
2/18~25 島根~愛媛 M5台前半 →ハズレ
2/19~26 十勝沖 M5台前半 →ハズレ
2/21~28 千島列島 M6台前後 →ハズレ
2/28~3/5 茨城~千葉 M5台半ば →的中
なお、この期間内に実際に発生した、M5.0以上または最大震度4以上の地震は、以下の15件です。
発生日 震央 規模 最大震度
-------------------------------------------
2/8 茨城沖 M4.1 最大震度4 →予知できず
2/8 佐渡 M5.7 最大震度5強 →予知できず
2/12 三陸沖 M5.0 最大震度2 →予知できず
2/14 茨城沖 M5.5 最大震度3 →予知できず
2/14 茨城沖 M6.2 最大震度3 →予知できず
2/19 茨城北部 M5.1 最大震度5弱 →的中
2/27 西表島 M5.4 最大震度2 →予知できず
2/28 沖縄近海 M5.6 最大震度3 →予知できず
2/28 茨城沖 M5.1 最大震度4 →予知できず
2/29 小笠原沖 M5.2 最大震度1 →予知できず
2/29 三陸沖 M5.1 最大震度1 →予知できず
2/29 千葉東方沖 M5.8 最大震度4 →予知できず
3/1 茨城沖 M5.4 最大震度5弱 →的中
3/2 千葉東方沖 M5.1 最大震度2 →予知できず
3/5 岩手沖 M5.0 最大震度3 →予知できず
以上のとおり、地震解析ラボが出した8件の予測のうち、的中と言って良さそうなものは2件ですが、いずれも例によって地震が頻発している東日本大震災の余震域に出した予測であり、全く評価に値しません。実際、この地域では、上記したとおり、この1ヶ月の間に9件も大きめの地震が起きているのです。
ですので、東日本大震災の余震域以外の地域に出した予測を評価してみましょう。6件の予測が発表されましたが、的中はゼロ、全てハズレです。また、この東日本大震災の余震域以外でも、この期間内に大きめの地震が4件起きていますが、地震解析ラボは1件も予知できませんでした。
■
まとめますと、
東日本太平洋地震の余震域に対する予測を含めた場合:
的中率=25%、カバー率=13%
東日本太平洋地震の余震域に対する予測を除外した場合:
的中率=0%、カバー率=0%
です。以上から判断しますと、2012年2月に入っても、地震解析ラボの地震予知能力はゼロのままだったようです。
■
そもそも、こうやって3ヶ月も経ってから予測実績を公開すること自体、怪しいと言わざるを得ません。「予測が全然当たらなかったから、発生地震をみんなが忘れたころまで待ってから公開しよう」という意図が、あるように思えます。しかも、どう贔屓目にみても、彼らが主張するように「的中率は6割~7割」だとは、到底思えません。
予測が全く当たらないこと自体は仕方のないことですが、こうした誠意や良心が全く感じられない態度は、早急に改められるべきだと思います。
この期間、地震解析ラボは、以下の8件の予測を発表しています。
予想期間 予想震央域 予想規模 結果
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2/07~15 静岡県 M5台前半 →ハズレ
2/11~18 日向灘 M5台前半 →ハズレ
2/11~19 長野南部 M5台前半 →ハズレ
2/14~22 茨城~千葉 M5台前半 →的中
2/18~25 島根~愛媛 M5台前半 →ハズレ
2/19~26 十勝沖 M5台前半 →ハズレ
2/21~28 千島列島 M6台前後 →ハズレ
2/28~3/5 茨城~千葉 M5台半ば →的中
なお、この期間内に実際に発生した、M5.0以上または最大震度4以上の地震は、以下の15件です。
発生日 震央 規模 最大震度
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2/8 茨城沖 M4.1 最大震度4 →予知できず
2/8 佐渡 M5.7 最大震度5強 →予知できず
2/12 三陸沖 M5.0 最大震度2 →予知できず
2/14 茨城沖 M5.5 最大震度3 →予知できず
2/14 茨城沖 M6.2 最大震度3 →予知できず
2/19 茨城北部 M5.1 最大震度5弱 →的中
2/27 西表島 M5.4 最大震度2 →予知できず
2/28 沖縄近海 M5.6 最大震度3 →予知できず
2/28 茨城沖 M5.1 最大震度4 →予知できず
2/29 小笠原沖 M5.2 最大震度1 →予知できず
2/29 三陸沖 M5.1 最大震度1 →予知できず
2/29 千葉東方沖 M5.8 最大震度4 →予知できず
3/1 茨城沖 M5.4 最大震度5弱 →的中
3/2 千葉東方沖 M5.1 最大震度2 →予知できず
3/5 岩手沖 M5.0 最大震度3 →予知できず
以上のとおり、地震解析ラボが出した8件の予測のうち、的中と言って良さそうなものは2件ですが、いずれも例によって地震が頻発している東日本大震災の余震域に出した予測であり、全く評価に値しません。実際、この地域では、上記したとおり、この1ヶ月の間に9件も大きめの地震が起きているのです。
ですので、東日本大震災の余震域以外の地域に出した予測を評価してみましょう。6件の予測が発表されましたが、的中はゼロ、全てハズレです。また、この東日本大震災の余震域以外でも、この期間内に大きめの地震が4件起きていますが、地震解析ラボは1件も予知できませんでした。
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まとめますと、
東日本太平洋地震の余震域に対する予測を含めた場合:
的中率=25%、カバー率=13%
東日本太平洋地震の余震域に対する予測を除外した場合:
的中率=0%、カバー率=0%
です。以上から判断しますと、2012年2月に入っても、地震解析ラボの地震予知能力はゼロのままだったようです。
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そもそも、こうやって3ヶ月も経ってから予測実績を公開すること自体、怪しいと言わざるを得ません。「予測が全然当たらなかったから、発生地震をみんなが忘れたころまで待ってから公開しよう」という意図が、あるように思えます。しかも、どう贔屓目にみても、彼らが主張するように「的中率は6割~7割」だとは、到底思えません。
予測が全く当たらないこと自体は仕方のないことですが、こうした誠意や良心が全く感じられない態度は、早急に改められるべきだと思います。