地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

新インパクトファクター

2009-06-23 | 論文や雑誌
学術雑誌の最新のインパクトファクター(2008年版)が発表されました.我らがGeomorphologyの値は2.339!

実は最近の状況からみて,2を超える可能性があると予想していましたが,ここまで上がるとは(涙).最近6年間の経緯は画像の通りで,僕がエディタに加わった2003年には約1.3でしたが,徐々に値を上げ,昨年は1.854.そこから更にアップしました.地球科学では2を超える雑誌は少ないので,違う世界に来たような印象です.地形学の雑誌では初めてのはずです.

2007年の3月に,アムステルダムのエルゼビア本社に3人のエディタと数名の社員が集まり,雑誌の今後について議論したことがあります.その際に,もしインパクトファクターが2を超えたら素晴らしいと語っていましたが,単なる夢という感じでした.それが現実になるとは...

身近な人は見ていますが,僕はいつもGemorphologyの投稿原稿を抱えて,ふうふう言っています.よって,今回のように努力が報われる機会があると,とてもうれしいです.もちろん,僕が扱う論文は全体の一部なので,多くの人が協力して頑張った結果なのですが.

トムソンロイターに勤めているhさんが知らせてくれたお陰で,僕はリリースの直後に新しいインパクトファクターを知ることができました.そこで,他のエディターと編集委員に情報をメールで流しました.徐々に返信が届きつつあり,彼らも喜んでくれています.最近は,インパクトファクターを個人の評価に乱用するなという意見が強いですが,雑誌の評価に使えるのは事実です.したがって,雑誌の編集に関与している人には,値が重要です.

「2超」を祝して,編集委員かつ研究室OBのKH君(=Holyさま)と一杯飲みたいところですが,彼は名古屋にいるので,また改めて.とりあえず彼に感謝の一言を.「サポートどうもです.『美貌録』たまに見てます.30代中期に特有の症状が出ているようですが,体に気をつけて」.

Cause we've gone much further than I thought.
(If I Never See Your Face Again / Maroon 5)