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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 1099身体との会話65

2011-03-30 | カイロプラクティック
震災後の原発問題で、関東は相変わらず計画停電で企業も商店も参っているようだ。CCRKも御多分にもれず煽りを食っている。今なときこそ普段できないことをやろうと思っているのだが・・・どこから手をつけたらいのか・・。

こんなときには計画表をつくるといい。頭の中の計画表はすぐに消える。実際に計画表に記載して目の前に貼っておく。実行された順に線でかき消す。アナログ的な作業が五感を刺激して結構やる気がでる。


さて、先日のセミナーで気がついたことをいくつか述べてみる。特に初心者や受講まもない先生方に参考にしてもらいたい。AMの基本は下肢長検査である。左右の下肢長の差を見るのだが、教科書的にはやはり左右差をみる。しかし、最初の段階で左右差を見極めるのは難しい。

また、左右差に目を奪われると先に進まない。左右差を見るだけでかなりの時間を消費してしまう。これについて小生の臨床的な観点から述べてみる。セミナーでもアドバイスしているが、左右差を見る前に身体の反応を感じることを優先したほうがいいだろう。

この身体的な反応とは神経反射である。神経生理学的にいって身体の変化、すなわち筋肉の変化は神経生理学的な現象であることを忘れてはならない。この神経反射反応を感じることが先決である。身体に刺激を加えると、神経学的な反射反応は筋肉の緊張となって現れる。このメカニズムは第2版第5章ニ記載されている。熟読することが必須である。

身体に刺激を加える方法がアイソレーションT、ストレスT、プレッシャーTである。この刺激を加えたときに神経関節gあある部位に神経学的な反応として身体の筋肉の過剰な緊張だ生じる。この筋肉の過剰な緊張を感じ取る。

もちろんこの反応が下肢長の左右の変化に現れるのだが、左右差が見極められれば問題は無いのだが、そこで迷うから進まなくなる。そこで、まず刺激を加えたときに「筋肉が緊張した」と分かればそれでよしである。下肢の左右差はあとからわかるようになる。

例えば、#1から#2に持っていくときに、下肢の動きの緊張度を確認しておき、アイソレーションTやプレッシャーTを行って、再度#1から#2に持っていく。このときの検査をする前と検査後に行う足上げの緊張度、動きの硬さなどの違いを感じることができるといい。


神経反射反応で起きる身体の変化は

筋肉の緊張=筋肉が固くなる。

関節の動きが固くなる、引っ掛かる=スムーズでない動き

足上げの軌道がズレル=#1から#2に挙げて行くときに左右に持っていかれる。

左右の関節可動域に差がでる=右は90度まで曲がるのに、左は80度までしか曲がらない。(関節に障害のないこと)

以上のような身体的な反応して感じることができる。


反射反応がない場合とある場合の時の変化を感じ取る感覚を訓練することが大切である。これは頭で考える理屈ではないので、反復練習をして体(脳)で覚えることである。この練習で感覚的に反射反応を見れらえるようになると下肢長の左右差が見えるようになる。

こんな練習をやってみる。

患者に何もせず足上げをして上記に示した変化を感じ、今度はアイソレーションTやプレッシャーヲしてその他の刺激でも良い。しない場合とした場合の変化を感じる。このときに決して下肢の左右差をみようとはしないほうがいい。

どちらがいいとか悪いとかではなく、変化を感じれば良い。良い悪いは関係なく変化を感じることが重要である。とにかくやること。

拳骨

NO 1098身体との会話64

2011-03-22 | カイロプラクティック
久々の更新です。この一ヶ月の間に色々なことが起きました。政治の不安定は加速して、大地震で世界的にも類をみない大震災。

今回の震災で被災され亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された地域の一日でも早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

そんなかAMI本部公認セミナーが開催された。この時期に開催とは意を唱える方もいるだろう。そんなことするなら被災地に行ってボランティアでもやったほうが良い。そんなご意見も出てきてもおかしくない。

短期的にみると損な意見も最もである。また、長期的な展望で被災者の手助けに何ができるのか? まず、臨床家として何ができるのか? セミナーに参加して知識、技術を学ぶことは地域に還元できることである。人の出会いというのは”ご縁”である。

”ご縁”は引き寄せの法則に成り立っている。偶然でもまぐれでもない。潜在的な願いが引き寄せて”ご縁”という出会いがある。出会いがあった時に人助けが始まる。この人と話をしていると楽しいな・・・笑顔がいいな・・笑いが出る・・これ、すなわち人助けである。

おいまてよ!! あの人といると気分が嫌になる。不愉快になる・・そんな方もいるだろう。それも”ご縁”であり、出会いである。相手をみて何か気づきがあるはずだ。気付くから嫌な感情や不愉快が生じる。素晴らしい気づきを与えてくる相手である。

話はそそれたが、手助けも現実にできることとできないことがある。ただ祈る事しかできないことも手助けである。AM臨床家として知識、技術を学ぶことは何時訪れることが予測できない非常に備えることで、将来的に役立つことは間違いない。そのための準備の意味もある。すでに人助けになている。

交通機関の乱れや,計画停電、原発の不安・・そんな中、参加して頂いた受講生にには感謝の気持ちを込めてお礼を申しあげたい。

小言になるが、毎度のことながら受講回数の多い先生方の自己流が目立つ。基本に成り立って理解されて自己流は、まだ良しとする。基本を忘れて、無視して自己流は論外である。喝!! 何度も言うようにセミナーは自分の技術の再確認をしてもらう場所である。

セミナーで学んだ知識、技術を臨床に持ち帰って実践し、疑問が湧く。その疑問を次のセミナーに参加して聴いたり、盗んだりして、あるいは,技術のチェックをしてもらい、臨床に持ち帰る。その繰り返しである。特にAMI本部公認セミナーは、他の所とは違う。ハウツーセミナーではない。

受講料分は手取り、足取りで教えてもらわないと損する・・これでは何も覚えない。貪欲になるべきである。貪欲になれー!! 受講料分は盗んで帰れ!! また、どんあことでも学ぶことは学習である。日本の教育は世界的にもレベルが高い。学校教育の賜物である。

その学校教育の基本的指導は、予習、復讐である。皆さん復讐はよくするみたいであるが、予習をしてこない。まして、初めて受講する方は少なくともテキストを購入して予習をされると良い。県立福島医科大学の学長菊地教授が言うには、


「医師は若い時にはその大部分の知識は耳学問で身に付けます。本を最初から読んでも身に付きません。何気なく言った先輩や上司の格言はスッと耳に入り、長く残ります。但し、自分の本当の身になるのは、自分で得た疑問を徹底して文献によって調べ、それで何が判って何が判らないのか、それで自分なりに現状把握をしてから、それが現在の医療水準と照らして妥当なのかを先輩に聞くのが普通です。

その時に自分の知識がゼロの状態で聞くと、例え素晴らしい答えを上司、或いは先輩から貰っても決してそれは身に付きません。また、相手は充分に知識を持って聞く時には、それなりの答えを用意します。小さくにしかならない太鼓には小さく答えるであろうし、大きくなる太鼓には大きく叩いて答えるでしょう。ですから、人に物を聞く場合には先ず自分で調べてから聞くべきです。それが、結局は自分の得になります。」


ごもっともである。わからない聞けばいい・・わからないことはまず、自分で調べる。下調べをして質問をするのと、しないので飲み込みが違うはずである。セミナー中の質問もレベルの差こそあるが、とにかく臨床で効果がでないことを聞いてくる。では、あなたはそれに対してどんな試みをしましたか? その答えはなし。

他の方法や試みる、基本を再確認する、応用を聞かせる・・とにかく色々な試みをして改善策を見つけ出すことをしてほしい。それでも解決できなければ聞くと良い。しかし、インストラクターも未熟者である。全てに正論は返せない。


拳骨