画燈樹

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あぁ~ 健さん! あなたって人は!

2012-09-17 16:18:57 | Weblog

先日、Kさんが 高倉健スペシャル を見て感動されたと言う話を聞きました。

私は見てなかったので 録画を頼みました。


ところが数日後の深夜に帰宅し、何気なくテレビをつけたら 健さんの ドアップでした。


主人は 若い頃から 健さんの大ファンです。
二人はテレビにかじりついて見ました。
本当に感動的でした。


81才とゆう年齢でありながら、あのたたずまい のカッコ良さ、若々しさに驚きました。


そして、そのままの本当の言葉で 何のカッコもつけず、年を経て思える事 感じられる事を 優しく わかりやすく話されました。



その俳優の「生き方」が芝居に出る。テクニックではなく、人生経験と本人の生き方が出る。


心と体を常に最高に保つようにする。
いつでも 映画に出演出来るようにしておく。

体型を維持するために 大好きな甘い物も我慢する。

夕食までは ほとんど食べ物は口にしない。

ウォーキングも欠かさず、ウエストも体重も何十年も変わらない。

朝起きると マウスピースをかみ 脳に刺激を与える。

常に繊細な感じやすい状態を保つ。



「気持ちは映らないっていうけど、やっぱり映るんですよ。気持ちがないと キラッと光らない。 年齢を重ねないと そうゆう感受性は なかなかね。」



大滝秀治 87才 の演技に感動して涙を流されていました。
その演技もほんの 一言だけです。


「どういう人と 人生で出会うか が大きい。 いい人に出会うといろいろなものを貰いますよね。」

「大滝さんの芝居を目の当たりにして、私はこの作品に出て 本当に良かった と思いました。

そして 大滝さんの後を追っかけて行きたい。
まだ 私には時間があります。」



健さんが 自分にはまだ時間があると 言われる。

じやぁ 私なんかまだまだ ひよっこです。 これからです。
私も これからいろいろな人に出会い、もっともっとたくさんの事を 吸収して勉強しなければなりません。

まだまだ 人生の終盤ではなかったのです。

これから、もっともっと 素晴らしい人生を生きなければなりません。


そして 年を重ねた人の輝きは 若い人の輝き以上にもっと光を放つのだと 思い感動しました。



生きる力も わいてきました。

がんばる力も わいてきました。


年をとることは 素敵な事なんです。

もう年をとる不安もなくなりました。

まあ 顔は年をとって行くのは仕方がありません。

健さんは 姿勢がいいし 本当に若々しい。
あの雰囲気は 絶対に年寄りくさくありません。

81才でも「あぁ、素敵です。 カッコいいです。」と叫びたいぐらいです。



私も せめて姿勢だけでも 頑張ろうと思い、 半年以上も前に購入しほとんどほったらかしの「レッグ マジックX」を出してきました。
深夜にもかかわらず ゛ギコギコギコ″とやってみました。

もう足がちぎれそうです。

この感動がいつまで続くことやら。



主人は、以前から「アルコーヴを80才まで 元気であればがんばるつもりやけど、誰かが ゛この汚ならしい おじいさんの作った物は食べられない″と思わはったらやめる」と 言ってました。

でも私は「それは誰が決めるの? 誰が言ってくれはるとおもう? そんな事 面と向かって誰も言えへんやろ?」と言ってました。

「私も 言えへんわ! 第一 私は愛する主人を汚ならしいなんて 思えへんやん?」
「それ本気で言うてへんやろ?」
「本気、本気(笑)」

せいぜい 健さんを思って 汚ならしくならないように 頑張ってちょうだい。


ところで、まさか私も80才まで ウエイトレスするのと違うやろ?


だって私の手は、今でも 「あの世の花」だらけやねん!

ちなみに「あの世の花」は 「死ぼくろ」とも いいますねん!


少し 歩きました。

2012-09-10 20:54:58 | Weblog
北の空は 真っ黒です。
時々 雷の音が聞こえて、イナズマも何度も走っています。

北の方は すごい雨が降ったようです。


今日は 訳あって いつもより遠いところに車を止めました。

買い物もしたので 日も暮れてきました。

通った事のない 住宅街の裏道を 歩きました。


昭和の初めに建てられた 格子戸のある家が 並んでいます。

「懐かしい 家並みやなぁ」

どの家の前にも きれいに植木鉢が置かれて います。

暗くなった辺りの 茂みから、「リーン リーン」と 虫の音が聞こえます。

「秋やな~」


昼間は まだまだ 暑くて とても秋を感じるどころでは ありません。


裏通りをぬけて 大通りに出ました。雨がすっかりあがってむっとする草木の匂いがします。小学校の 校庭の木と 広いグリーンベルトの茂みから、 すごい虫の大合唱です。

初めは セミの声かと 思ったほどです。

「これは 本格的な秋やな~」

やっぱり歩かないと こんなことは 感じられません。


涼しい風も吹いてきました。



「あわれ秋風よ 心あらば つたえてよ」

と つぶやいて みました。

歩いてよかった。


そうそう、先ほどの買い物で 主人にあげようと思って買った 青りんご の「ハイチュウ」を私も 歩きながら食べようと 思い 握りしめていたのを 思い出しました。

一粒 食べました。

青りんご の味で 又 秋を感じました。



「まだ あげそめし前髪の
林檎のもとにみえしとき
前にさしたる 花櫛の花ある君と思いけり」

と 又 つぶやいて見ました。


ほんのちよっと 歩いただけなのに。


毎日 車ばっかり乗って・・・

こんなに少しばかりのことで、
こんなに大きな 喜びを貰えるなんて・・・


本当に、 嬉しいことて その辺に いっぱいあるのに 私はいつも 素通りしてたんですね。


もったいない事してました。