<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

ダブルセレブレーション

2005-05-11 07:32:05 | ガルマルの鼻歌で散歩
今日は、マレイシアの話題をもう一つ。インド系住民のお祭りの話をしたので、住民の6割を占めるマレー系と3割を占める中国系の人たちのお祭りの話です。普段は、同じ新暦を使って生活していますが、お祭りの日程は、異なる暦を使っています。

中国系の人たちは、日本では旧暦といわれる暦を使います。だから、一年の長さは、日本人が使う暦と同じです。マレイシアでは、中国系住民の使う暦をチャイニーズ・カレンダーといったりします。このカレンダーの正月はチャイニーズ・ニュー・イヤーです。これは、だいたい二月の初め頃にあります。

ところが、イスラム暦は一年に12ヶ月あるのは一緒ですが、一月の日数が29日の月と30日の月の繰り返しになります。旧暦や新暦のように日数を足して、一年の長さを調節することがありません。それで、一年は354日と、旧暦や新暦より10日間ほど短くなります。

イスラム教徒は毎年、ラマダンと呼ばれる断食をする月があります。昼間は食べることも水を飲むこともできません。この月が終わると、みなで大騒ぎです。イスラム教徒が一番楽しそうに見える時です。一週間ほど、近所の人や親戚の家を回ってお祝いをします。マレイシアでは、ハリラヤといったりします。

ところで、ハリラヤは毎年10日ほど移動します。現在は、11月ごろですが、何十年に一回、チャイニーズ・ニュー・イヤーと同じ時期になることがあります。

写真は、1996年にイスラム教徒のハリラヤと中国系の人の正月が重なった時の写真です。左が中国系、右がインド系のお祭りです。真ん中を通っているのはマレー系の人です。マレイシア人は、これをダブルセレブレーションと呼んでひときわ、大騒ぎでした。

ところで、旧暦もイスラム暦も月の動きをもとにしているというてんで同じです。ただ、旧暦の法は、太陽が地球を回る日数を一年にしているので、日にちを足して、一年の長さを、日本の新暦と一緒にしています。イスラム暦は月の運行だけでカレンダーの日付を決定しているのです。

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