家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

古屋の通風

2005年10月02日 | 我が家のスペシャルな仕様

 いろいろなエントリで古屋、古屋とけっこう引き合いに出しておきながら、古屋の具体的な紹介は一回きりしかしていないことに気づき、これから時節などに応じて少しずつ紹介していこうかと思う。
で、なぜ今日がその時節なのかというと、過ごしやすくいい天気だからである。
低気密・低断熱(低低)の建物であることは最初に紹介した。そこでは、すべての低低住宅が夏暑く、冬寒いかのごとく吹聴されている例が多いことに反発して、「冬は寒いけど夏は涼しい」と述べておいた。
では、それ以外の季節は? というわけだ。

写真は古屋の中から撮ったもの。

ぱっと見ただけで開口がとても大きいことが分かる。
今日のように心地よい風がランダムに吹くとき、戸を開けていると部屋全体で風の恩恵を受ける。
私はこのような通風の気持ちよさを知っていたので新居の通風性能を譲れなかったといえるかもしれない(関連エントリ LINK)。家の中の環境面における通風とは夏に涼しくすごすためだけではないのだ。
気持ちのいい季節は外とのつながりを大きくする。昔の日本の家はそれも考えられていたと思う。
この機能はプライスレスだ。

日本の家は庭との絡みもしっかり考えられていた。それは別の機会に。

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5 コメント

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やっと (ノアノア)
2005-10-02 17:26:04
>古屋の具体的な紹介は一回きりしかしていないことに気づき



気付くの遅かったですね(^^*)

私は、前々から気になっていました。



それにしても、趣のある風景・眺めですね!

そして、母の実家の昔の風景と似てるのでびっくりしました。(こんなに趣のある建具ではないのですが...)



ここを吹き抜けてゆく風は、確かに気持ちよさそうです。
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遅い (garaika)
2005-10-03 23:34:39
反省です(笑)。

自分には存在があたりまえすぎてしまって、つい。



こういう風景って、一朝一夕にはできあがらないんですよね。長く使ったからこそこんな味になったんだと思っています。

家ってやっぱり竣工が完成とはいえないと考えます。









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味が! (finzi)
2005-10-04 23:07:39
味がありますね~!

本当に日本の家はかくあるべきみたいなものを体現しているような感じを勝手に受けております。

谷崎潤一郎の世界を想像してしまいました。
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お庭が素敵!! (chiezokun)
2005-10-08 13:05:38
癒されそうなお庭ですね。

日本庭園!!ってかんじでいいなぁ。



良い家は古くなるほど味が出てくるのですね。

garaikaさんのお宅にお邪魔したくなりました。



以前、旦那に作ってあげたコインケースを修理しました。

ポケットの出し入れで擦れて、糸が切れてしまったのです。

最初の方の作品なので、縫い目も大きめ、糸は普通の麻糸です。

蝋を引きながら縫ったけど、やっぱり浅いとは弱いのかしら?



garaikaさんはどんな糸を使っていますか?
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 (garaika)
2005-10-08 17:48:41
chiezokunさん、古いってのも捨てたもんじゃないでしょ?



さて、糸のことですが、私は蝋引き済みの麻糸を使うことが多いです。麻糸が弱いということはないです。蝋引きするのは防水と汚れ防止の意味が強いと思います。

強くするにはしっかり撚れていることではないでしょうか。縫っているうちに撚れがゆるくなることがたまにありますが、そのまま縫うと弱いと思います。



なお、私は細かなものの場合は、「レザード」という樹脂加工した糸を使うことがあります。これは強いですよ。



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