このブログでは各種資料を掲載しております。
1.時々刻々の土肥情報については
「土肥元校長の裁判を支援する会」ブログ
=> http://dohisaibansien.blogspot.com/
をご覧ください。
2. 支援金ご協力のお願い はこちら
=> http://dohikanpa.blogspot.com
3.裁判資料 は、このブログの左下 カテゴリー項目で
裁判資料 をクリックしてください。
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●「土肥元校長の裁判を支援する会」ができました
私たち「土肥元校長の裁判を支援する会」は、土肥先生の教え子、
その保護者が集まって活動を始めました。
さらに賛同してくださる都立高校OBやその親、教職員、市民の方々
が参加・協力している会です。
会費制ではなく、費用はカンパでまかない、手弁当で土肥先生の
応援をしています。
これから裁判の傍聴、裁判費用のカンパ活動、集会などを行って
いきます。
土肥信雄先生を応援するみなさまのお力をお貸しください。
生徒と先生と保護者が心を通わせて、自由で生き生きとした教育を、
学校に取り戻すために!
*土肥先生の主張は、
岩波ブックレット『学校から言論の自由がなくなる ―
ある都立高校長の「反乱」―』http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/1/0094490.htmlに詳しく出ています
第3回口頭弁論 意見陳述
① 前回提出された都準備書面(1)では、私の訴状にある全ての項目について反論していただきました。したがって都教委に公開討論を要請していた私の希望通りの形になりました。今回、私も都準備書面(1)に対し全面的に再反論を行います。裁判の場を公開討論の場として、都民、国民にお互いの意見を公開し、どちらが正しいか判断してもらいたいと思います。
② 都準備書面を読ませていただき、東京都教育委員会はなぜこのような事実を捻じ曲げるような論述を行うのか不思議でなりません。事実は一つです。ぜひとも裁判の場では事実のみを明らかにして欲しいと思います。東京都教育委員会という巨大な権力が、ちっぽけな土肥をねじ伏せるために嘘はつかないで下さい。都教委も私も正しいと思ってやってきたのだと思います。正しいのなら嘘をつく必要はどこにもありません。事実を述べていただきたいと思います。
③ 私は全ての問題について規則どおりやってきました。法令遵守は私のポリシーです。「職員会議において教職員の意向を聞く挙手・採決の禁止」の通知どおり、三鷹高校では職員会議で教職員の意向を聞く挙手・採決をやっていません。業績評価においても実施要領どおり絶対評価で提出しました。卒業式等においても職務命令は通達どおり出しました。私は何も悪いことはしていません。都教委こそ業績評価では絶対評価といいながら相対評価を強要し、卒業式等では校長の責任と権限で個別的職務命令を出しなさいと言いながら、個別的職務命令を出すことを強制したのです。都教委こそが法令に違反し、校長の権限を奪ったのです。
④ 非常勤教員の不合格についてはどうしても納得がいきません。教育の主体は生徒です。私も都教委も教育の主体である生徒のために全力を尽くしているはずです。生徒のために全力を尽くした私の教育活動の結果が、生徒からの卒業証書であり、卒業生全クラスから色紙であり、保護者からの色紙なのです。生徒、保護者から色紙をもらった校長の非常勤教員採用選考推薦書兼業績評価書の評価がなぜオールCなのでしょうか。教育活動は生徒のためでなく、教育委員会のためにやらなくてはならないのでしょうか?
⑤ 私が2007年(平成19年)10月の校長会での「職員会議における教職員の意向を聞く挙手・採決の禁止」の撤回発言以後、マスコミに意見表明をする等、現在に至る行動のきっかけとなったのが、何と言っても2006年(平成18年)の密告による私に対する言論弾圧です。都教委は、全ての校長は都教委の指導にはすぐに従うという思いがあったに違いありません。しかし私は違います。言論の自由については絶対に譲れないという私の思いがあります。東大闘争の中で、リスクを負いながら大学を辞めていった仲間に対する負い目、一流商社での談合に対する怒りと、経済的、社会的体裁を捨て、言論の自由と平和、そして利潤追求のない教員になった時の決意を都教委は知っていたのでしょうか?言論の自由だけはリスクを負っても絶対に譲れなかったのです。この場に及んで私の信条である言論の自由がなくなることは、商社を辞めたときの決意を全く意味の無いものにすることであり、私の人生を無にすることに等しいのです。多くの支援者と連帯している今、「力及ばずして倒れることは辞さないが、力尽くさずして挫けることを拒否する」が私の決意です。
2009年(平成21年)11月5日
元三鷹高等学校 校長 土肥信雄
(注:
2009年9月10日に行われた第2回口頭弁論では土肥意見
陳述はありませんでした。)
第1回口頭弁論 意見陳述
① 34年間の教師生活の中で、私と関わった生徒はみな幸せになって欲しいと思うのは教師として当たり前のことだと思います。そのためには生徒一人ひとりの人権が尊重される社会こそが生徒の幸せを保障する社会だと思います。人権が保障されるということはその前提として平和でなければならないのです。だからこそ私の信条は基本的人権の尊重と平和主義なのです。
② その基本的人権の中でも最も重要なのが言論の自由だと思っています。特に多くの意見を反映できる制度としての民主主義政治にとって言論の自由が絶対不可欠な要素であり、言論の自由がない政治は民主主義政治とはいえないのです。言論の自由がない組織は歴史を見れば明らかなように必ず腐敗し崩壊しています。戦前の日本も、ソビエト連邦も、そして船場吉兆やミートホープも崩壊しました。民主主義を教える学校で、民主的運営が行わなければ民主主義は教えられません。教師の言論の自由がなくなれば必ずや生徒の言論の自由も奪われ、日本が再び崩壊の道を歩むと思います。
③ 教育は誰のためのものですか。当然、生徒のためだと思います。だからこそ私は生徒のために全力を尽くしてきました。その証が、私の退職に当たり、生徒達が私にくれたに卒業証書と卒業生全クラスの色紙です。私は何も悪いことをしていません。私の信条は法令遵守であり、法的に決まったことはきちっと守っています。私が今問題にしている教職員の意向を聞く挙手採決も三鷹高校ではやっていません。でもこの通知は言論統制に繋がり、最終的には生徒のためにならないと思うからこそ通知の撤回を要求しただけなのです。生徒、保護者に高く評価され、法令を守っている私が、何故非常勤教員不合格になったのか、どうしても納得がいかないのです。
④ 教育現場で私は生徒に「自分が思ったことははっきりと言いなさい。」と指導してきました。それは生徒の主体性、自主性を育てるからです。ほとんどの学校の教育目標に「自主性、主体性」という言葉が出てきます。私はそれを生徒に教えた責任からも、自分の思ったことを言わず、不当な権力にへつらうことは出来ません。もし不当な権力の言いなりの社会なら、全国の学校の教育目標に掲げてある「自主性、主体性」の言葉をはずしていただきたいと思います。
⑤ 今回提訴した一番の理由は「生徒のために」です。私の教えた生徒達が、自分の思ったことを自由に発言できる社会にしたいからこそ提訴したのです。教育委員会も校長も教員もそれぞれの役割を果たして生徒のための教育活動が可能になるべく全力を尽くしているはずです。教育委員会は施設、人事等の条件整備で、校長は教員のやる気を起こし、学校の活性化を図るリーダーシップを発揮し、そして教員は生徒と直接向き合って生徒のために汗を流すのです。国民が私の考えが「生徒のためにはならない」と判断したのなら、私は素直に国民の意見に従います。この裁判を通して、私の見解と"東京都教育委員会の見解 ">東京都教育委員会の見解を十分に吟味・比較して公平な判断を下されるようお願い致します。
2009年(平成21年)7月23日
元三鷹高等学校 校長 土肥信雄