独人戯言

日々の戯言をつらづらと

がんばらないこと

2005-10-16 | 家に帰ろう
わたしは本当にいいかげんな人で、
家事は手抜き
妻としては適当
母親としても何の教育もやっていない。
勉強しろとさえ面と向かってこどもに言ったことがない。

ただ、こだわりはあってそのひとつが
『がんばれ』と言わないこと
『がんばらなくていいんだよ』と言ってやること。


息子が小学生に上がる頃
息子のまわりには『がんばれ』が飛びかっていた。
机が届き、ランドセルが届き、お勉強が始まり、
一人での通学になり…
そんな息子の不安も知らず誰も彼もが『がんばれ』を連発していた。

久しぶりに放課後に遊びに行った幼稚園の園庭。
なんか変だと気づき、お膝にダッコしてくれた懐かしい先生。
『えっくん、がんばらなくていいんだよ』って何度も呼びかけてくれていた。
突然しゃくりあげて先生に抱きついて泣き出す息子。

母親が言ってやらなければならない言葉だったと気がついた。



それ以来『がんばれ』をやめた。
言わなくても一番本人が解っていると信じて…


今じゃ実に二人とも野風憎に育っている。
よかったのか…わるかったのか…