独人戯言

日々の戯言をつらづらと

バイクに乗るはずだったが…

2005-10-30 | ざれごと
会社の転送電話に重要な電話が入ってくることが判明して
あきらめた。
バイクではどうあがいても携帯電話にでれない。

じゃ 衣替え 衣替え ととっくに季節はかわっているけど
朝から張り切ってはじめた。
 よく聞くが、片づけの途中で昔の懐かしいアルバムみつけて
めくりはじめたら終わらなくなったって…
まんまと私もそうなった。

私の20代の写真。昔から写真が大嫌いでほとんどないのだが…
22頃のアルバムに何を思ったか、ポケットを作っていて
そこに文庫本の切り取りをいれているのに気がついた。
詩集の一編らしい。
私が22才のその当時、(あわわ20年前!!!)何をしていて
どんな恋してて、何を考えてたか覚えていないが、
読んでて涙がでてきたのてタイピング練習も兼ねて紹介。長いです。


いま立ち止まる愛に

新生児が泣いている 煮立った湯のように
身体中で ぐらぐらと泣いている
母親になったばかりの女は
白いネルの寝間着の胸もとをあけ 張った乳房をとりだして
新生児を抱きあげる
桃の花ほどの大きさもないくせに 食欲きわまりない唇は
乳首を探り当てて
コクコクと音をたて 乳を飲む
つい昨日まで羊水の中に浮かんでいた そして今は
明確な輪郭をもった この温かな愛のかたちを その重みを
もう一度 さらにもう一度確かめるように
女は 生命を抱きしめる両の腕に力をこめる 今

幼児が歩いていく
ト ト トッ と前のめりで
おむつを当てて膨らんだお尻を突きだしながら
転ぶなよ いや 転ぶがいい
転んでみて おまえは知るのだ
おまえの その小さな靴よりもなお小さな 虫や草や花がいきていることを
若い父親は 自分の思いつきに少しだけ照れながら
心の中でそう叫ぶ
そして自分もまた幼児と同じように 少しお尻を突き出し
前のめりになりながら 幼児の後を追う 今

満員電車に揺られながら 娘はハンドバックを抱え直す
ビニール製のバッグの中には 今日出たばかりの給料袋が
入っている
小さな町の小さな工場で
残業を重ね ようやく手にした薄い袋
買ってしまおうか
娘は ひと月も前から目をつけている傘を思った
ベージュ色の地に蜜柑色の小花が散った洒落た傘
娘が中学の時から持ち続けている傘は
色も褪め柄のところが欠けていた
娘は 新しい傘をさし 恋人が待つ駅前広場に駆けていく
自分の姿を想像する
買ってしまおうか 揺れ惑う娘の心に
幼い弟妹たちの顔が次々に浮かび そして消えた
買うのはやっぱり止めにしよう
それに と娘は思う
デートの日に雨が降ったとしても
どうせ恋人の傘に入るのだもの
私の傘は余分になるのだもの
娘は自分の思いつきに満足げな微笑を浮かべて
意味のない
けれどどこか甘やかな溜め息を ひとつ洩らす 今

祖母の手を引きながら 青年は歩道橋を渡ってた
会って欲しい女がいるんだ 昨夜 青年がそう言った時
祖母は おまえのいいひとだろうと頷いてみせた
針に糸が通せなくなったと嘆く祖母だったが
青年の恋は お見通しらしい
早くに亡くなった両親にかわって
青年を育ててくれた祖母だった
歩道橋を降りきったところ いつものフルーツパーラーの
いつもの席で
彼女は 青年とその祖母を待っているはずだった
ともすると早くなる歩調を 祖母のそれに合わせながら
青年は 大きな掌の中の
皺だらけの小さな手を
壊れものでも扱うように静かに握り締める 今

白い枕に とっぷりと埋まった妻は
穏やかな微笑を含んだ視線で 夫を見上げた
その視線に頷き返しながら
夫は 見つからない言葉を探していた
言葉を探す夫に妻の方が言葉をかけた
大丈夫よ 心配しないで うまくいくわ
元気づける立場の夫が 妻に元気づけられていた
間もなく 妻は手術室に運ばれる
大した手術ではなかった その点 夫は安心していた
それでも夫は 妻に言葉をかけてやりたかった
が その言葉が見当たらない
病室のドアが開いた 看護婦が入ってくる
その時 夫はようやく探していた言葉に出会った
遠い昔
まだ妻ではなかった彼女に 言ったあの言葉
……あいしているよ……
喉もとまで出かかったその言葉を
夫は不器用に呑みこんだ
妻が手術室から戻ってくる時まで とっておこう
夫は 妻の荒れた手に 自分の掌を重ね
それから深く頷いてみせる 今

思い

2005-10-30 | ざれごと
うちの会社は"思い"という言葉をよく使う。
それは「思いやり」とか「心・精神」とか「気配り」とかそんな意味で使うのだが、"思い"をとても大事にしている。


マニュアルがあれば誰だってアクションは起こせる。そこに"思い"があるかどうかによって伝わるもの(仕事の質)は全く変わってくる。


マニュアルがあれば「いらっしゃいませ」は言えるし、おじぎだってどうすればキレイに見えるかが解る。
 でも"思い"がなければ、感じのよさは伝わらない。

マニュアル通りに対応して気転が利けば電話対応は完璧かもしれない。
でもカミカミになったとしても"思い"を込めて謙虚に対応したほうがよっぽどか相手に伝わる。


うちの支店の事務の方々は皆それができていると思う。
すごいと思う。尊敬するし、見習いたいといつも思う。意識しているというより、もともとの人間性の違いじゃないかとさえ思う。




そしてくやしいかな私よりとっても若い。
人生経験だけでは勝負できない。


やっと、やっとお約束

2005-10-28 | 風になる
パパさんに
『仕事をはなれた趣味を持たないと』
と勝手に申し込まれた自動車学校。

今年初めから時間を見繕っては通って取得した普通二輪免許と大型二輪免許。
ナナハン免許取得と同時に購入してしまった愛車
HARLEY DAVIDSON スポーツスター883R
パパさんはスポスタ1200

なかなか休みがあわなくて、そしてまだ一人では乗せてもらえず、
愛車乗車はまだ4回だけ。
やっと、今週日曜日に一緒にミニツーリングの計画が立った。
ひさびさドキドキ感が嬉しい。

新しいことを始めると体のなかのエネルギーが変化を起こす。
新しい体験が私の好奇心や探求心を刺激する。
新しい自分に出会えるし、違う方面からの創造性を得ることができる。

日曜日、晴れますように

やればできる

2005-10-26 | ざれごと
最近、ムフフ すごいのよ。わたし。
なんと毎日洗濯機を回している。
…あのう 当たり前なんですが、

二週間続いているのよ。
…正確に言うと、中4日間風邪でサボッてましたよね。

すごいこと発見しちゃった。うちの洗濯機タイマーがある。
…二年前に買ったときに気づいて欲しかった。

夜、仕掛けておけば、朝は干すだけ。それも量は少なくって短時間で済む。
…あたりまえ。一週間溜めてましたもんね。今まで。

でも家族は何も言わない。パンツの取り合いがなくてすんでるのに。
… … …

ああっ~  一人前の主婦ってカンジ
…普通の事です!!!

みかけはいかつくとも

2005-10-24 | ざれごと
支店に入社してきた男性社員
履歴書の写真がモロいかついので気になっていた。
『どんなコ?』 主任に聞いてみた。
彼と仕事を共にした人の評価は上々。
みんな『いいかたですよ』と口々に。

ポイントは
なんでも彼は聞き上手でこちらが気持ちよく話しができるそうだ。



相手の話に耳を傾けるということは相手を認めるメッセージを送るということ。
あなたに興味がありますよ。あなたの話には価値がありますよ。
相手はいい気分になり、こちらにもいい気分がかえってくる。

相手の話に耳を傾けると、自分についてもたくさんのことを学ぶ。
聞き上手、頭がよくないとできない。


いかつい新人。なかなかやりそうだ。楽しくなってきた。

キリンのおばちゃん

2005-10-22 | あの頃
ブログに懐かしい友達からコメントをいただいた。
-キリンさんのおばちゃんへ-

息子がまだ幼稚園のとき、同級の幼稚園児から
『ねぇ おばちゃんはキリンさんとどっちが背が高いの?』
ほっぺのぷくぷくしたちっちゃいかわいらしい女の子
『こんどアフリカ行ったときキリンさんとせいくらべしてくるね』
…なんて気のきいた返事ができただろうか。記憶が薄い。




その頃息子が通ってた体操教室で
「ウーヤくん、もっと手を振って走って!!」
と言われ バイバイしながら走った息子

体操マットをかたずけるのにアタフタしてたら
「ウーヤくん、頭を使わにゃあ!!」
と言われ、頭でマットを押し始めた息子

そんなキリンのおばちゃんの息子もキリンをとっくに追い抜かしている。
わたしを下から見上げていたあの女の子もお嬢さんになっていることだろう。

ちびまるこちゃん

2005-10-22 | ざれごと
支店に実名をだして申し訳ないのだが、
「山地」さんが入社した。
やまじ?やまじってどっかにいたよねぇ。
あっ ちびまるこちゃんだ。
どんなコだっけ…あのジャイアンみたいな…
ちがうよ。たまねぎ頭の??
いいね。これから親しみをこめて "やまじ"って呼ぼうか。

ひとしきり盛り上がり結論がだしたいので
息子にメールしてみた。

やまじ ってどんなコだったっけ。

返信メール
「多分…母さんが聞きたいのは
    
   … はまじ  だよね。」

おしい。一文字違いか。
…送ってきてくれた画像がかわいかったので公開してみた。

ひさびさしんどい…

2005-10-20 | ざれごと
風邪をひいてしまった。
原因は…キノユルミ  間違いない(古っ)

ある県の指定申請の書類の締め切りが20日だった。
参考資料があるからって楽勝なポーズをとっていたが、
同時進行で物件を契約していたし、人事選考までにおよんでいたので、
結構精神的にツラかった。
集中が切れたトタンに風邪が入り込んだ。

集中すれば仕事は速くすむが、私は事務の仕事は
時と場合によっては集中していてはいけないと思う。
他人の電話内容や上司同士の会話、郵便物の送り主やファックスの内容
依頼されたコピーの内容…ありとあらゆるところに情報がある。
情報とは教えられるものではなく、自分で得るものである。
情報量の多さにセンスのある推理力を加えると良い仕事ができる。

…なんて書いてる場合じゃなくしんどいんだよぉ。
明日もまた夕方会議だから気を引き締めて風邪追い出さなきゃ。

やっぱり…

2005-10-19 | ざれごと
ある件での担当者会議は参加者メンバーのグチばかりだったそうだ。
この件に関する参加者は女性ばかり…
堰を切ったように、今まで言えなかった相手側への不満の山。
私も言わせてもらうとばかりに誰も彼もが次から次へ…

気持ちはよくわかるけど聞いててとてもしんどくなった。とは進行者
相手側への思いやりとプロ意識のかけらもなし…とため息ついてた。

皆今がしんどすぎて、自分のことばっかりで
もっと全体が見渡せる余裕がないのね。

ストレスをかかえないためにももっと気持ちの転換をはからなきゃ。
靴下をはかない俳優さんが
『できない理由を探すのではなくできる方法を探す』
って言ってたよ。
 (あきどんさん こうだったっけ?)



「失敗した」って思うより「いい経験した」って思おう。
「嫌いな人」がいなきゃ「好きな人」を感じられないし、
「どうなるか」より「どうするか」が大切だよね。



うちの息子なんか、弁当の箸をいつも私が忘れるもんで
おかげで食堂のおばちゃんと仲良くなれたって喜んでたし…

ダンナはパンツがなければ子供のパンツ借りてはく知恵を覚えたし…


来年の手帳

2005-10-17 | ざれごと
毎年恒例の本屋の来年の手帳コーナーで
売り手側の期待を裏切らず、衝動買いしてしまった。
手帳なんて一月以降まで書き込んだ事一度もないくせに。


理由はある。やる事の優先順位を間違えないため。
そして自分の時間をつくるため。手帳に書き込み、こなしていこうと思ったのだ。
その場の気分で仕事をしてしまう悪い癖があるもんで…




『枝廣淳子』さんの『朝2時起きでなんでもできる』を呼んで感化され
(このカンカが私には多すぎなのだが…)
自分のタイムスケジュールを考え、せめて私は5時かなぁ。
 と5時起きに挑戦しているのだが、まだ成功したことはない。

会社の転送電話が、私の携帯にはいる。
私の会社には毎日朝5時に仕事に入る人がいる。(お疲れさまです)
入りますよというワン切電話で毎日目を覚ます。
そのついでで起きればいいじゃん。と計画したのだが…

  いまのところ、そこからアラームを5時30分にかけ直す毎日が続いている。

5時30分は息子の弁当を作り送り出すギリギリの時間なので
嫌がおうでも起きるのだが…
たった30分が…
あぁ…

あいかわらずの根性なし


さて手帳もどうなることやら