種子島と篤姫もまったく関係ないとはいえない。
種子島には、松寿院という女殿様がいた。
松寿院は、第23代島主種子島久道夫人で、
島津斉宣(26代島津藩主)の二女、
島津斉彬(25代島津藩主)の叔母にあたります。
NHK大河ドラマ「篤姫」の伯母にあたります。
松寿院は、寛政九年(1797年)三月十八日、
鹿児島で生まれ隣(ちか)と名づけられ、
生後まもなく種子島家にこしいれされています。
文化八年(1811年)第23代島主となる種子島久道と結婚しますが、
夫が亡くなり三十二歳で未亡人になります。
島津家の藩命により家政担当の立場におかれ、
その後、慶応元年(1865年)八月二十日、
六十八歳の生涯を終えるまで、
ただひたすら島民のために尽していきます。
南種子町平山の大浦塩田の開発、
大浦川の川工事、西之表港の波止工事は、
松寿院の三大事業とも言われています。
その功績は多大なもので、まさに種子島の女殿様だったのです。
大河ドラマでも同じことが言えます。
篤姫は、まさに徳川家の女殿様です。
薩摩の女は、優秀だったのですね。