歩かない旅人

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 最後の最後で野田佳彦首相を評価する。

2012-11-15 11:39:09 | 国内政治の魑魅魍魎
 一寸先は闇とはまさに目の当たりに見る思いです。のらりくらりと保身にしがみ付いていたとばかり思っていた、野田首相が一転党首会談の場で、あさって16日に解散をすると誘導巡問ではなく、自らの口から、まさに覚悟をしていた如く宣言したのです。安倍晋三自民党総裁が反ってびっくりして、信じられないような表情を隠せないようでした。
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 昨日まで続いていた韓国関係の記事の紹介は、思いがけないニュースで一旦休みます、今日はこのニュースを中心に新聞、ネットなどを中心に続けたいと思います。我が家では、もう30年以上にわたって産経新聞一本やりで輿すから、産経新聞の記事が中心になります。当然新聞一面トップはこの記事で、大きな見出しが踊っています。
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 【 衆院明日解散・来月4日公示、16日投開票 】、【 定数削減も自民協力 】、【 「野田降ろし」に先手 輿石氏と決別 】。2面、3面も見出しが踊り、5面、7面、26面、27面と今日の産経新聞はこのニュースで埋まっています。もともとどの政党も解散をスッキリできる党とそのときの首相はそんなに居ません。特に民主党の場合は、菅直人首相の場合にその未練というか居直りというか、ナリフリ構わぬ見方の民主党をペテンに掛け、前首相からペテン師扱いされました。
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 野田首相の場合は、今度は味方の民主党と敵の自民党の狭間に入っての葛藤でした。野田首相の首相になったときの自分に課した任務は、今考えると大きく間違っていたと思います。野田佳彦という人は総理大臣になることが目的で政治家になったと言われていた人でした。それがまさに奇跡的に首相になってしまったのです。
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 ですから、先ず考えていたのが民主党の一体化だと思うのです。寄り合い所帯で特に小澤一派を中心とした大勢力と調和しなければ、党内の動きがつかないような状況を、党内融和を、先ず何よりも優先しました。国際政治、震災復興、原発再開、尖閣問題、韓国慰安婦問題と問題は山積していたのですが、何よりも党内融和を優先しました。
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 これが、まったくの裏目に出てしまいました。ノーサイドにしましょうと言う第一声は、小澤グループとも強調していこうという事でした。要するに民主党の、鳩山・菅政権の、失政を挽回して、党内建て直し、安定政権で期限一杯政権を担当し、次ぎの政権も民主党が、担おうとの、精一杯の忍耐と大胆な意欲の表れでした、そのため小澤氏とも親しい。しかし評判のよくない輿石東氏を、危ぶまれながら幹事長に三顧の礼で迎えました。
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 その野田氏の期待に反し、輿石氏の起用は失敗しました。こんな政治を知らない人を、菅次長に据えたという事が野田首相の政治センスの欠如と、言えなくもありません。任命大臣のお粗末さは目を覆うばかりです。決して野田首相の一存ではなく。輿意思幹事長の時代遅れの浪花節人事です。大迷惑をこうむった野田首相も、自分が頼んだ幹事長ですから、面と向かっては文句も言えないでしょう。
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 しかもこの輿石幹事長の手腕を期待した小澤氏との調整も、はかばかしくないどころか、集団脱党されてしまいました。何のための幹事長か、輿石氏はその役割を認識していたのでしょうか。日教組のドンといわれていたそうですが、政治も日教組の延長ぐらいに思っているのではないのでしょうか。日本は独裁国家ではないのです。共産党の独裁国家を賛美している日教組自体がもう時代遅れなのです。
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 しかし昨日の党首会談は、輿石幹事長以下、早期解散に反対していた人びとにとって寝耳に水だったでしょうか。政治の世界は一寸先は闇だと自民党の大先輩川島正二郎氏の言葉がまだ生き生きと生きています。それが証拠に解散が決まった瞬間、民主党から続々離党者が出てきていると言います。明日解散、16日投開票とは、何かと暗躍する水面下の話し合いも、中途半端に終わるでしょう。
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 今までにない党首会談を昨日は見ることが出来ました。自民党にとって幸いだったのは、安倍晋三氏が総裁になったことでしょう。松下政経塾でリベートをさんざんやって弁論には相当自身があった野田佳彦氏でしたが、相手が安倍晋三氏です。安倍氏は強い人です。前回辞めた時も政治的に行き詰ってやめたのではなく、病に倒れたのです。しかも一年間にやり遂げた仕事は群を抜いています。
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 さすがの野田氏もその舌鋒には、たじたじでした。突如、野田首相が、言葉の勢いからでしょうか、「私は16日に解散をしてもいいと思っています」と言ってしまいました。言われた阿部氏の顔が一瞬、眼がぱちぱちしていました。予想もしていないことを言われて、度肝を抜かれたのでしょうか、【(16日に解散)、「約束しますね。約束しますね。よろしいんですね。よろしいんですね」と同じ言葉を二度繰り返しました。こんな言葉を党首会談で引き出すとは、何という安倍氏の強運でしょう。
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 安倍氏が自民党の総裁になったのも、ある種の奇跡でした。もしこの党首会談が石波茂氏だったらこうは行かなかったでしょう。石波氏には色気がない、愛嬌がない。迫力がない、陰気だと政治家にとっての看板には相応しくない人です。政治家の能力は多分あるのでしょうから、強力なスタッフになって自民党には欠かせないメンバーだとは思いますが、石原伸晃氏だと、もう党首という立場自身が相応しくないでしょう、こんな人を担ごうとした自民党の長老と称する時代遅れのカビの生えた政治家は今度の選挙には出てきて貰いたくありません。
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 ここでドキュメンタリ風に、新聞記事の一部を書き写して見ます。・・・・・・・その瞬間、自民党席からは、「大ー」というどよめきが起こった。野田佳彦首相が、「16日解散」を宣言した14日の党首討論。安倍晋三総裁との直接解決で解散時期を明示されることは想定外で、「虚を突かれた」(党中堅)という面もあるが、もともと早期解散は望むところ。党幹部は、「売られたケンカは買う」と首相の決断をかんげいしている・・・・・・・・・
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 民主党内では、「4年の衆院任期をやりぬくべきだ」、「いま解散すればバタバタみんな落ちる」などの大合唱が起きているとのことです。歓迎しているのは自民党だけでしょうか。第三極を狙う石原慎太郎氏が新党を作りその名前が、『太陽の党』と名乗るそうですが、いい名前だとはお世辞にもいえません。石原慎太郎氏はその気持ちはよく分かりますが、どこか今の世界から落ちこぼれたような面も見受けられセンスがずれているように見受けられます。
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 一種の裸の王様状態です、アレだけ年をとってあれだけの地位に現役で勤め、小言を言う人など周りに居るとは思えません。メディアの言うことなど恥メッカら聞く耳持たない人ですから、周りはみんな腫れ物に触るように、心地よい言葉しか耳に入らないでしょう。まさに裸の王様です。それらが寄り集まって第三極を目指すと言いますが、もし出来たとしてもたちまち短い時間で空中分解を起すでしょう。
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 思いも寄らなかった政界の変わり目がこんな形で来るとはびっくりしていますが、またどう変わるか注目したいと思います。また明日から昨日の続きを書き続けたいと思います。

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1 コメント

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551QY5u7 (ゆかりん)
2012-11-15 12:49:30
551QY5u7
チェリーボーイの皆さん御機嫌よう♪
いい加減そろそろ卒業しちゃえば?
RxFi5w7M。7mwh。net/RxFi5w7M/

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