遍路の心

鮒の里.四国遍路19番立江寺近く.お接待処.民宿

漁眼で見る遍路....鮒の里より

2010-06-22 09:40:06 | Weblog
   小野道風

 小野道風は、カエルが柳に何回も何回もあきらめずに飛びつく姿を見て「人生とは努力することだ」と気づいて、書道に励んだと伝えられています。カエルも柳も道風に教えようなどとは考えていなかったと思います。我々も他人さんの話や行動を見ていて、他人は教える気持ちなど全くないが、何気ない会話の中で自分に置き換えて考えると、すばらしいヒントを得るときがある、悩んでどうしていいか分からないときがある、そんな時に今までに会ったこともない人と、会話したり行動をともにしたりすることが、四国遍路道で体験できるのではないだろうか、遍路道を歩くということは、色々な体験が字で書いてない釈迦の教えかも知れない。

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漁眼で見る遍路....鮒の里より  

2010-06-21 05:48:59 | Weblog
    天女さん、天に戻る

 この間より、鮒の里に舞い降りた天女さん、天に用事が出来たのか、また、違う所に舞い降りたのかわからないが、天に戻っていきました。不思議な出来事がありました。我々庶民には持ち合わせてない感性があって、我々の心に潤いを授けてくれました。一瞬の間でしたが、ぎすぎすした気持ちに何か安らぎを覚えたのは確かです。天女さんが教えてくれた気持ちを忘れず、これからもお遍路さんの接待を続けて行きたいと思っています。



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漁眼で見る遍路....鮒の里より

2010-06-16 08:21:41 | Weblog
   遍路道も異常な天気です。

 水無月もなかばになると、18番より20番までの遍路道は甘酸いヤマモモの香りが漂ってくるのですが、今年は例年より温度が低くまだヤマモモが色づいて来ません。
 19番立江寺あたりは昔よりヤマモモの産地で、ヤマモモの収穫が初夏の風物になっています。関東地方の人にはあまりなじみがないと思いますが、ヤマモモの苺はひじょうに柔らかく、出荷するのが難しい苺です。関西の市場でもわずか10日間ぐらいの期間だけ出荷されているようです。そのヤマモモに2ー3年前より品種改良のヤマモモが生産され、その品種の名前は「大師もも」と命名されています。苺の大きさは卓球のボールより少し大きな位です。19番より20番に行く遍路道の道沿いに沢山のヤマモモの木が植えてありますから、その昔、修行中の弘法大師さんも少し一服しながらヤマモモを食べたことと思います。

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漁眼で見る遍路....鮒の里より

2010-06-14 07:35:35 | Weblog
   自民党の代議士さんへ

 人に意見をして疵を直すというは大切の事。大慈悲、ご奉公の第一にて候。
意見の仕様、大いに骨を折ることなり。人の上の善悪を見出すは安き事なり。それを意見するも安き事なり。人のすかぬ云いにくき事をいうが親切のように思い、それを請けねば力に及ばざる事というなり。何の益にも立たず。人に恥をかかせ、悪口すると同じ事なり。我が胸はらしに云うまでなり。                                         「葉隠」名言より
                                          国会議員さん、人の悪口ばかりを国会議場で言っていては、いくら寛大な国民も堪忍袋の緒が切れますよ、もう少し賢くなってくださいね。

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魚眼で見る遍路.......鮒の里より

2010-06-09 07:51:13 | Weblog
    菅首相の就任会見の一言
 
 昨夜の首相の就任会見の一言で、総理は四国遍路道の経験が自分にとっていかに意義のあったことと思っていることがよくわかる一言であったと思う。確かにまだ愛媛県の53番、円明寺までと言っていましが、これからは政治の仕事の中で国民の為に修行を致しますとも言っていた、確かにこれからは毎日が修行の場であると思います。もし、国政の場で考えの迷うことがある場合は、お忍びで2、3日のへんろ修行なら良いと思います、そのときは鮒の里に連絡してくれれば、人目につかず遍路案内を致します。
 これからは大変な修行の場となりますが、苦しいとき、決断が出来ぬときには遍路道のことを思い出して国民の為に頑張っていただきたいと思います。



                      立江川の鮒より
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漁眼で見る遍路....鮒の里より

2010-06-04 08:59:05 | Weblog
    生まれて、人となる難く。

 命あるものとしてこの世に生まれたもののなかで、人間として存在することの尊さを説いた教え「大涅槃経」の一説。仏教の考え方では、人間として生まれることは、ほかに類のないほどの奇跡、チヤンスにめぐりあった結果だという。
 現在、民主党の総裁選挙が行われている。あなた達は人間として生まれただけでなく、国家、国民の生活を決める立場にいる人達だろう、ただの権力争いで自分達の目的を決定してもらってはこまるのだ。
 菅さん、あなたは四国遍路道を歩いたとき、徳島の人達のお接待を受けられたでしょう、そのときの気持ちはどうでしたか、政治の世界がいかに庶民と離れていることに気がついたと思います。18番恩山寺より19番立江寺に歩いているとき立江川の鮒と話をしましたね、私はあの時点ではまだ菅さんは遍路道のなんたるかはわかっていなかったと思っていました。二度目の遍路に来られたときには、前回の遍路道とは想いが違ったと思います。
 今、あなたは「盲亀浮木のたとえ」の如しです。千載一遇のチヤンスがめぐってきています、このチヤンスをつかんであなたの政治家としての想いを国民の為に頑張ってください。菅さんならやってくれると信じています。



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魚眼で見る遍路.......鮒の里より

2010-06-01 17:14:13 | Weblog
     遍路修行の旅とは、

 ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある人と栖と、またかくのごとし。
 方丈記の冒頭に書かれている文言は、まさに、お遍路修行の想いそのもののような気がする。一夜限りの寝床で明日はどのようなところで、泊まるのやら足の向くまま、気の向くままである。四国遍路道には子供の頃、まだ行ったことのないと所、まだ見たことのない場所を、体験したい気持ちが大人になっても残っている現れかも知れないです。人間元気であれば同じ場所にとどまることは出来なくなっているようだ。冒険という何とも理解出来ない血が、四国遍路道に誘っているのだろう。


                        立江川の鮒より
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