「完全試合でも3勝、5勝になるわけではない」
とは、昨日完全試合を逃したダルビッシュ有のコメントです。
2アウトから完全試合を逃したのは、MLBでは11人目の記録だったようです。
私はTVニュースでダイジェスト的に観ただけですが、スライダーのキレは凄かったですね。
おそらく、バッターからしてみれば「ボールが消える」という感じだったのでしょう。
奪三振が14。ダルビッシュが取った26個のアウトのうち、半分以上が三振というのは、これまた凄いものです。
当然のことですが、フォアボールはありません。このコントロールの良さは昨年とは違うところでもあるでしょう。
ダルビッシュの所属するレンジャーズは昨シーズンはチーム打率.273、808得点と強打線でした。
しかし、シーズンオフには主軸バッター3人(ジョシュ・ハミルトン、マイク・ナポリ、マイケル・ヤング)がチームを離れ、代わりに強打の2人(ランス・バークマン、A.J.ピアジンスキー)が加入したものの、打線の破壊力は低下するのではないかと予想されていました。
また、ピッチングスタッフにはケガ人が多く(ネフタリ・フェリス、コルビー・ルイス、ホアキム・ソリア、マーティン・ペレス)、開幕時点で故障者リスト入りをしており、万全ではありません。
また、二年目のジンクスもあるでしょうから、ダルビッシュにかかる重圧は大きいものではないかと考えていました。
そんな中で、そんな憂いを吹き飛ばすような昨日のピッチングでしたね。
まさしく、「快刀(投)乱麻を断つ」というものです。
特に昨シーズン中盤から修正してきたコントロールの良さ。
ボールの違い、マウンドの違い、調整方法の違いなどで自分のペースがつかめず、年間で平均4.2四球/試合という与四球率だったそうですが、シーズン終盤の7七試合は3四球以上を与えた試合はなかったとのこと。
シーズン中にもフォームを修正しながら、シーズン終盤には確実に「進化」してきている証拠です。
さらに、今春のキャンプでは決め球に使う、昨日のような曲りの大きなスライダーよりも、カウントを稼ぐための曲りの小さいスライダーの習得に挑んでいたといいます。
気が早いのかも知れませんが、ダルビッシュの次の登板が楽しみです。
松坂大輔は2007年のMLB(レッドソックス)一年目で15勝を挙げ、二年目に18勝を挙げています。この松坂の18勝がMLBでの日本人ピッチャーの年間最多勝記録です。
それをも抜けるのではないかなと期待してしまいます。
また、同じく、気が早いのですが、日本人初の完全試合を達成してくれる日も、そう遠くないのではないかと考えられます。
コメント一覧
まっくろくろすけ
まっくろくろすけ
パンサー
eco坊主
最新の画像もっと見る
最近の「プロ野球」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事