野球小僧

イチロー杯争奪学童軟式野球大会

今年3月にシアトル・マリナーズで現役引退したイチローさん(シアトル・マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)の名を冠した「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」が、24回目の2019年で終了しました。

イチロー杯は「野球の底辺を広げたい」というイチローさんの思いに出身地の豊山町を主会場に開かれ、1996年に約90チームが参加してスタート。当時、オリックスバファローズに所属していたイチローさんが、MLBに移籍して活躍するとともに参加チームが増え、最後になった2019年は愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県から180チームが出場し、5月から11月まで熱戦を繰り広げました。

大会の表彰式では、イチローさんが上位3チーム全員にメダルを掛け、励ましの言葉を掛けることでも知られており、イチローさんに会うために頑張る選手も多くいました。2019年のNPBドラフトで中日ドラゴンズへの入団が決まった愛知・東邦高の石川昂弥選手、名古屋大の松田亘哲選手、北海道日本ハムファイターズへの入団が決まった豊山町出身の立野和明選手は、この大会の出身者になります。

大会の終了は、イチローさんから11月に「現役を退いたので一つの区切りにしたい」と連絡があったそうです。また、11月21日にはイチローさんから今年の出場チームに宛てた手紙が事務局に届き、各チームに転送されました。手紙には「これからの人生のどこかで、イチロー杯を通じて得た体験の何かが心に響くことがあればうれしいです」「いつかまたグラウンドで皆さんに会える日を楽しみにしています」などと記されていたそうです。

最後の閉会式は12月22日に愛知県豊山町の豊山町社会教育センターで行われました。開場30分前の気温は9度と寒かったとのことですが、野球少年ら約300人のファンが列(約150m)の大行列になったそうです。

閉会式ではイチローさんから、自身の経験を語り、子どもたちにいろいろなメッセージが贈られています。

■2008年
「(日米通算3000安打を達成)6000以上の失敗があったことを知っておいてほしい」

■2009年
「そろそろ(大会参加者の中から)プロ野球選手が出てきてほしい」

■2011年
「打席や守備についた時、自分は独りなんだと思う。野球はいろんなことを教えてくれる」

■2012年
「(シーズン途中にヤンキース移籍)大きな決断をする時、難しいことに立ち向かう大人になって」

■2014年
「(出場機会が限られ)「大人になると、自分の思いだけでは進まないことが出てくる。自分を抑えて未来に向かう。思いを内に秘めて『やる時はすごいんだ』が、かっこいい」

■2015年
「みんな(子どもたち)の目がキラキラしている。僕には来年、大きな目標(メジャー3000安打など)がある。みんなのことを思いながらプレーしたい」

■2016年
「(メジャー3000安打を達成)『人の2倍も3倍も頑張ったから』とも言われるが、そうじゃない。自分の限界を超えて少し頑張る。それを重ねてきた」

■2017年
「(マーリンズからFAとなり移籍先未定)ペットショップで売れ残っている大きな犬みたいなもの」

■2018年
「(子どもから『日本で対戦したい』と言われ)日本でやることはないと思います。(シーズン途中にマ軍会長付特別補佐になっても現役に意欲)人生の転機というか、大きいことがいくつかあった。できると思ったことが必ずできるとは限らないけど、できないと思ったら絶対にできない。可能性を決めないでほしい」

■2019年
「野球の世界で、僕の場合は狭い世界だったが、やっぱり外に出て、今まであった当たり前のものが、決して『当たり前ではない』ということに気づいた。価値観が変わるような出来事をみんなに体験してほしい」

イチローさんにはこれからも子どもたちに夢を与える活躍を期待したいです。

 

コメント一覧

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eco坊主さん、こんばんは。

んー書き込まれた形跡はありませんでした・・・。

どちらかというと、プロの指導者よりもアマの指導者になって欲しいなと思います。学童野球の指導者になってもらえると、面白いでしょうね。ただ、教えられる子どもたちよりも、大人の方が集まってしまうかも知れませんね。

なお、私はバカモンの野球小僧です(ぷ)
eco坊主
おはようございます。

昨日の朝もカキコしたはずなのに・・・削除されたか(笑)
やっぱイチローさんは凄い!
これからも野球界に関わって活躍して欲しいですね。
彼こそリアル”永遠の野球小僧”でしょうから!!!
私はバッタモンの野球小僧です(笑)
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