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心の“満たし”が笑顔を創る国へ

2008年05月30日 12時06分23秒 | 社会問題&時事ネタ

先日、とある勉強会にて、有機農業で起業を目指す農家の方とお話する機会があった。

その方曰く、「いま農家は豊作の年であっても笑えはしないのですよ。国の指導によって量が規制されているので......。」

恐らく国の減反政策を指して言っているのだろうか、農政に疎い私はその程度の理解しかなかった。

農家に誇りを持って農業に従事している人は、いま顔で笑って心で泣いているそうだ。

自分が育てた稲穂や野菜が育つと嬉しいが、育てば育つほど虚しさばかりが募ると言う。

ある野菜などは、価格調整のために大量に破棄されるという話だ。

それを指して「顔で笑って、心で泣いて」と表現したのであろう。

農業に愛着と誇りがあるゆえの心の嘆きである。

満面の笑みとは、心が満たされて初めて湧き上がる自然な感情の吐露であろう。

今の日本は、心が満たされても素直に喜べない現実があったり、顔で笑っていても心が満たされない不条理があるのではなかろうか。

その後、話題は後期高齢者医療制度の問題へ......。

年を取れば取るほど人の顔から笑みが失せていく今の日本。どの分野にも共通の問題が横たわっているらしい。

心満たされる事で、自然に笑みがこぼれる人生をこの国で送りたいものだ。

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