レバサシメモ

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『ゴースト・イン・ザ・シェル』

2017-05-07 18:12:14 | 映画
アニメ「攻殻機動隊」の実写版です。
こういうのって、ほとんどが大失敗に終わるのですが、アニメ版名シーンの再現性は非常に高かったと思います。

ストーリー的には、サイバーテロを追いつつ、少佐の過去が明るみになっていくという感じ。
アニメのほうを知っている人からすると、話の内容に物足りなさを感じるでしょうね。
ただ、初めて見るって人向けには、こんな感じに作るしかなかったのかもしれません。
当然、興行を成功させるには「攻殻機動隊」を知らない人をどれだけ呼び込むことができるかにかかっているわけですから。

私は基本的に字幕派ですが、今回の吹き替えはアニメ版の声優の方たちが担当しているとのことでしたので、吹替え版を選びました。
九世まで同じ声優さんでしたのでちょっと驚きました。
とはいっても、「個別の11人」ではなく、「人形遣い」が九世という名前で、姿も「人形遣い」寄り。
つまり、この映画はいろいろな作品のいろいろな部分を寄せ集めた作りなのです。
ですから、アニメを知っている私は、内容よりも、このシーンはあそこだ!
とか、あれがここに来るのか!
とか、そっちばかりが気になってしまって、いまいち入り込めなかったですね。

惜しいところは、アクションシーンがちょっと短いような気がします。
最近の映画はアクションシーンがやたら長くて飽きるケースが多いのですが、今回は物足りないくらいでした。

あと、街中の宣伝3DCGがうるさ過ぎる。
何だろう、「ブレード・ランナー」風なんだけど、もう少し抑えめにできないものだろうか。

最後に、少佐の光学迷彩スーツです。
ちょっと分厚過ぎてダイビングのウェットスーツみたい。
色も肌色(今、肌色って言っちゃいけないんだよね?象牙色でいい?)で、シューズや銃まで同色だから、野暮ったくなっちゃった。
かっこ悪いんですよね。
あれは、「えっ!裸?」ってくらい薄くてぴったりしてないとなぁ~(w)
それとも、まったく違うスーツを新たにデザインしたほうがかっこよく仕上がったかもしれません。

衣装に関しては、MA-1風のブルゾンを少佐が着てるんですが、もっとショート丈(肩幅はあって、ウエストが細い感じ)にできなかったのかな?
あれじゃ~、ほんとに古臭いMA-1……。
もっと、スタイリッシュにしてほしかったですね。

あと、公安9課の立ち位置というか、ポジションがわかりにくかったかな。
荒巻の立場というかね。

まぁ、原作に対してのリスペクト具合が非常に大きいというのはよくわかる映画でした。

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