Entrance for Studies in Finance

from android to clone

 こういう知識は僕らの子供時代には男の子が好きな知識だったけれど。今の子供たちも好きなのだろうか。
 アンドロイドandroidというのは人間に極めて近く作られたロボット。米映画「Terminator」(1984)(1991)(2003)ではアンドロイドであるTerminatorが登場する。記録的ヒットとなった第1作ではコンピュータが支配する未来から送り込まれたTerminatorが人類に終止符を打とうとする。後に「タイタニック」を監督するジェームズ・キャメロンの監督としての出世作。Terminatorを演じたArnold Schwarzenegger(1947-)にとっても役者としての評価を高めた作品の一つとなった。第2作以降ではTerminatorは一転して善役となる。第2作での彼の決め台詞「I'll be back」は有名。第3作を取ったあと2003年夏の選挙でシュワルツネッガーはカリフォルニア州知事に当選し、10月同知事に就任した。オーストリアの寒村の出身でボデイビルダーから出発して成功をつかんだ。
なお人間の体の一部を機械に置き換えたものがサイボーグである。「Robocop」(1988)(1990)(1994)という人気シリーズは、サイボーグとして再生された警官が犯罪撲滅に活躍するお話。シリーズの1と2で主演したのはPeter Weller(1947-)という俳優である。テレビドラマを中心に活動している俳優であるため日本ではあまり知られていないがアメリカではよく知られている。
 ところで人型ロボットについて、Artficial Intelligence:AI(2001)やi robot(2004)は、感情を持つロボットを否定的で気持ちの悪い存在として描いている。これに対して相対的な問題に過ぎないが、日本では鉄腕アトムにせよエイトマンにせよ(例が古すぎるか・・ではドラえもん1969-とかDr.スランプ アラレちゃん1980-とか)、どちらかといえば肯定的な描写が多いのではないか。Terminatorやi robotのように機械なり情報システムなりが、人間に徹底して対抗してくる構図というのも日本ではあまり見ない脚本であり、私たち日本人はそれほど将来の文明に悲観的でないのかもしれない。科学文明観の違いというと大げさだろうか。
なおi robotの原作(1983)を書いたのは少年少女向け科学小説を多作したIssac Asimov(1920-1992).Asimovは子供のときに両親に連れられてアメリカに移住したロシア系ユダヤ人である。コロンビア大学で化学で学位を得て、ボストン大学で教壇に立ったAsimovは海軍に所属してビキニ環礁での水爆実験(1946)に立ち会ったことがある。i robotの世界を治めようとするコンピュタ-の名称がVikiなのはおそらくVikiniとかけているのだろう。
一般に突然変異体のことをミュータントと呼ぶ。ここから突然変異的に超人的な能力を獲得したミュータントという考え方が生じた。2000年に始まる「Xmen」のシリーズ映画がそこで始まる(配給フォックス)。
 またクローンというのは「母」体組織と生物学的に全く同一のものを意味した。人間についてもクローンcloneを作れるということはしばしば問題になっている
 ヒーロー映画とは異なるタイプの映画だが、「The Island」(2005)という映画は、人間のクローンを管理する施設での出来事を描いて話題を呼んだ。クローンを題材にした映画はこのほかにも近年多い。最初は「The 6th day」(2000)だったろうか。ということはミュータントと前後する。人と極めて外観は似ていて、しかし人とは違う。従って「気持ちの悪い存在」。ミュータントでは特殊な能力を問題にする点があったが、クローンになるともとの人間の全くの複製になる。クローン技術を人間に適用する問題を念頭にそれを主人公として描く。そうした流れがある。
 なおクローン技術は受精後発生初期の細胞を使うものと、成体の細胞を使うものに大別される。前者は羊(イギリス、1986)、牛(アメリカ、1987)、猿(アメリカ、1996)と進み、後者も羊(イギリス、1996)、マウス(アメリカ、1997)、牛(日本、1998)と実験の成功が伝えられている。このようなクローン技術は、食料の安定供給のほか、実験用動物を生産したり、ヒトへの移植用臓器への確保に役立つとされている。しかし安全性や倫理的問題への深刻な批判があり、とくにヒトへの応用については多くの批判がある。1990年代に先進各国では国内でクローン技術をヒトに応用することを禁止する命令や通達を出しているが、内密にヒトへの応用が進められている可能性は否定できない。
クローン技術は、実用的な段階に入っているだけに、最近では安全性や倫理性に加えて必要性の議論もある。  
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original ed.in April 9, 2008
reupload in Nov.22, 2015
休憩・幕間の楽しみ

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